「ミランの選手になるのを想像していた」モドリッチが憧れた名手とは? エムバペには「移籍すべき」

2020年06月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ユーベに去った大エースについては…

イタリア紙のインタビューに応じたモドリッチ。(C) Getty Images

 クロアチアの人間にとって、ズボニミール・ボバンは英雄だ。それは、レアル・マドリーと代表チームで活躍し、バロンドールを受賞したルカ・モドリッチにとっても変わらない。

 近年、モドリッチはミラノの2チーム――インテルとミラン――からの関心が噂されていた。だが、彼にマドリーを去る考えはないようだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、モドリッチは「ボバンがアイドルだった。父がミランのジャージを買ってくれたよ」としつつ、こう語っている。

「ミランの選手になることを想像していたけど、そうはならなかった。そしてマドリーに来れば、ほかに行くのを考えるのは難しい。マドリーでうまくいかなければ、もちろんセリエAはいいと思う。ただ正直、いつもマドリーが優先だった」

 イタリア・サッカーはチェックしているというモドリッチは、「ミランのことは残念。イタリアとヨーロッパに本当のミランが足りない」と、英雄の古巣が苦しんでいる現状を嘆いた。

 マドリーからイタリアに渡ったクリスチアーノ・ロナウドについては、「史上最高のひとりだ。マドリーには彼のゴールと気概が足りない。クリスチアーノはいつも勝利を望み、僕らを鼓舞した」と称賛。さらに人間性にも賛辞を寄せている。

「人としても10点満点さ。心が広く、つねに困っている人を助ける用意がある」
 
 一方で、マドリーへの移籍が取り沙汰されているパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペについて、モドリッチは「席巻するためのすべてを持つ」と称えたうえで、移籍すべきとの見解を示した。

「飛躍するには、所属クラブがこんなに簡単に優勝できないリーグに行く必要があると思う」

 9月で35歳になるモドリッチは、将来について「あと2年はハイレベルでやれると確信している。そのあとは様子を見よう。マドリーで終えたいけど、クラブ次第でもある」とコメント。指導者転身についても言及した。

「もちろん、監督ライセンスのコースは受講するよ。僕らにとって、クロアチア代表はサッカー以上の感情なんだ。選手としても、監督としても、そこにいられたら光栄だね」

 ボバンはFIFAの要職や、直近ではミランの技術部門責任者を務めた。モドリッチもかつてのアイドルに続き、引退後もサッカーに関わっていくつもりのようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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