マンチェスターの2強に新たな動き!? 激化するサンチョ争奪戦の行方は熾烈なマネーゲームに――

2020年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

シティが“隣人”の動きを見計らって…

ユナイテッド移籍がかねてから取り沙汰されていたサンチョの獲得にシティが乗り出したようだ。 (C) Getty Images

 20歳の超逸材の去就が話題を呼んでいる。ドルトムントに所属するジェイドン・サンチョだ。

 2017年の夏にドルトムントへ移籍して以来、日進月歩で成長を遂げてきたヤングスターは、今シーズンもブンデスリーガで17ゴール・17アシストと圧巻の活躍を披露。リバプールやチェルシーといった母国のメガクラブだけでなく、レアル・マドリーも獲得レースに参戦したと報じられている。

 その熾烈な争奪戦の状況に変化があったようだ。これまで、もっとも熱心にサンチョにラブコールを送っていたとされてきたマンチェスター・ユナイテッドが、レースから離脱したようだ。

 22年6月までドルトムントとの契約を残しているサンチョの獲得には、最低でも移籍金1億ポンド(約140億円)という大金が必要とみられており、ユナイテッドは今夏のトップターゲットをアストン・ビラのジャック・グレイリッシュに切り替えたと見られている。

 そのレッド・デビルズ(ユナイテッドの愛称)の動向を見計らって、"隣人"マンチェスター・シティが動き出しているようだ。
 
 英紙『The Sun』によれば、下部組織時代にサンチョが在籍していた古巣でもあるシティは、今夏にバイエルン行きが濃厚視されているドイツ代表MFのレロイ・ザネの後釜として、イングランド代表の神童を取り戻すプランを立てており、そのための資金繰りも進めているという。

 だが、シチズンズ(シティの愛称)も小さくない問題を抱えている。FFP違反によるチャンピオンズ・リーグ出場権の剥奪だ。

 現在、シティは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の審議待ちではあるが、仮に処分が下されれば、今夏の移籍市場における強化戦略も変わってくる。そうなれば、サンチョ獲得は諦めざるを得なくなると見られている。

 もはやマネーゲームの様相を呈してきたサンチョ争奪戦。はたして、弱冠20歳の逸材が選ぶ新天地はどこになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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