【FC東京】森重、武藤の合流後初のTMも連係、コンディションに課題を実感

2015年02月08日 サッカーダイジェスト編集部

注目の武藤、前田の2トップは不発に終わる。

対 山形戦(●0-2/30分×3本)のFC東京のフォーメーション。

 FC東京は2月7日、山形を小平グラウンドに迎えて練習試合(30分×3本)を行ない、0-2で敗戦した。アジアカップの日本代表に招集されていたDF森重真人、FW武藤嘉紀がチームでの初めての実戦に臨んだ(DF太田宏介は沖縄国頭村キャンプですでに合流し、FC琉球との練習試合に出場)。
 
 山形の強固な守備を崩せず無得点に終わり、昨年の課題であった"決定力不足"はいまだ解消されていないことを感じさせた。期待されていた武藤と新加入の前田遼一とのコンビが不発に終わり、この日集まった1500人の観衆からはため息がこぼれた。
 
 1本目は相手の積極的なプレッシングをうまくかわしてボールを保持する。しかし、決め手を欠いた。7分に武藤が左サイドの太田のパスに抜け出し、山形GKの山岸範宏の股下を抜くシュートをゴールに突き刺したが、これはオフサイドの判定。前田も2本目23分に同じく太田の絶妙なクロスに飛び込んだが、合わしきれずにノーゴールとなった。
 
 今季は2ステージ制になり、よりスタートダッシュが重要になる。そのためにも、連係とコンディションの向上がポイントになりそうだ。この日、実戦形式で初めて武藤と2トップを組んだ前田は「良い距離感を意識してプレーした。本当に初めてな感じ。(チャンスの場面は)合わせないと意味がない」と淡々と語った。
 
 武藤は「連係面はまだこれから。コンディションも上がりきっていない。今日は終わってしまったので、次の試合に向かっていきたい」と神妙な面持ちでコメント。昨年、ワールドカップのリーグ中断以降、ほぼ無休で走り抜けた。リーグ戦終了後もすぐさまアジアカップに突入し、帰国から一週間ほどの休暇が与えられたものの、コンディションが上がっていないのも無理はない。また、蓄積疲労という面でも、長丁場のリーグ戦を乗りきれるのか不安が残る。
 今季、リーグ戦でも対戦する山形について「非常にいいチームだった。公式戦でなくて良かった」と武藤。「まだ調子が上がりきってないと再確認できた」とあえてポジティブに語ったが、開幕はもう1か月後に迫っている。
 
 マッシモ・フィッカデンティ監督も「一番良いタイミングでベストのコンディションに持っていきたい」と開幕戦に照準を合わせる方針を明らかにしたが、果たして状況は変わるのか。まずは9日から始まる宮崎・都城キャンプで、どれだけ連係向上とコンディショニングという2つのテーマをクリアできるか。それが初のリーグタイトル奪取への第1ハードルになりそうだ。
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