過去には6点差の勝利も――敵地で“高くて厚い壁”ユベントスに挑むミラン

2015年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ビッグクラブの面影を失ったミランに立ちはだかる強大すぎる敵。

強豪には善戦して中位以下のクラブ相手に失態を演じる今シーズン……。アドリアーノ・ガッリアーニ副会長も不思議がるこの現象がユベントス戦でも起きるか!? (C) Alberto LINGRIA

 2月7日(日本時間8日午前4時45分)、8位のミランは首位・ユベントスと敵地で対戦する。
 
 2月2日に冬の移籍市場が閉まり、アレッシオ・チェルチ、スソ、サルバトーレ・ボッケッティ、マッティア・デストロ、ルカ・アントネッリ、ガブリエル・パレッタを新たに加えた"ロッソネロ"は、ここから5月まで続く戦いで上位浮上を目指していく。
 
 1月のセリエAで1分け3敗という悲惨な成績で終え、もはやビッグクラブの面影を失ったミランにとって、勝点で21も引き離されたユベントスはあまりに高くて厚い壁である(勝点はミランが29、ユベントスが50)。
 
 とはいえ今シーズン、中小規模クラブに苦しめられる一方で、ラツィオ、ナポリ、ローマといった上位勢からは勝点を奪う健闘ぶりを見せており、ここで勝負を諦めるのはあまりに早すぎる。
 
 3節の対戦時には、開幕2連勝を飾った後で勢いに乗った状態でユベントスをサン・シーロに迎えた。シーズン前のTIMカップでも勝利を飾っていただけに、自信を持って臨んだ"首位攻防戦"だったが、内容的にはアウェーチームにほとんど太刀打ちできず、カルロス・テベスの1ゴールを取り返すことができなかった。
 
 今回、ミランには敵の強さ、アウェーという苦難に加え、怪我人と出場停止者の多さというハンデもついてくる。地元紙の見解では、ナイジェル・デヨングとリッカルド・モントリーボのMF勢は怪我からの回復が間に合いそうもなく、またせっかく手に入れたCFのデストロは累積警告で大事な一戦から締め出されてしまう。
 
 対するユベントスは、マルティン・カセレスが怪我で微妙でシュテファン・リヒトシュタイナーは出場停止と、右SBが空いてしまうため、シモーネ・パドインの起用がありそうだ。一方、MFではアルトゥーロ・ビダルとクラウディオ・マルキージオが復帰し、ベストに近い布陣でミランを苦しめるだろう。
 
 パルマ戦では下がり目の左サイドでプレーした本田圭佑だが、地元紙の予想では"偽9番"ジェレミー・メネーズを中心とした3トップの一角でスタメン出場するものとされている。チェルチに左でのプレー適性がないと判断されれば、本田がパルマ戦同様、左に回ることになるだろう。

次ページセリエAで最後に勝ったのはスクデットを獲得した4シーズン前。

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