【FC東京】大金社長が緊急会見。U-23チームのJ3参加辞退を聞いた選手たちの反応についても言及

2020年06月05日 サッカーダイジェスト編集部

「特に育成年代を応援してくれた方には期待を裏切った形で申し訳ない」

J3リーグへの参加辞退を表明したFC東京の大金社長。写真:サッカーダイジェスト

 2020年6月5日、FC東京が「スタジアム確保が困難」を理由に今季のJ3リーグへのU-23チーム参加辞退を発表した。クラブリリース直後、FC東京の大金直樹社長がオンラインで緊急会見。無念の決断に至った経緯、参加辞退への想いを次のように述べた。

「J3リーグが6月27日に開幕したあと、スケジュールが過密になってくると思われます。その中で試合会場においてスタジアムの確保を調整していく段階でかなり厳しいといいますか、困難であると判断して今回こういう決断に至りました。

困難になった理由は、他の競技においても東京のスタジアムは使用頻度が高いので、そこを踏まえてのスタジアムの確保が難しいところにあります。西が丘、駒沢、夢の島、主にこの3会場を使っていますが、西が丘においてはサッカー競技の他の団体、なでしこ、社会人、大学、高校など、駒沢においては特に陸上との競合、夢の島においてはオリンピックの関係で今季の使用が不透明でスタジアムを確保するのが難しいと判断しました。

J3のリーグについて、特に若手選手においては今季に懸ける想いがあったと思います。こういう判断をしたなかで選手をどうケアしていくかは大きな課題です。また、ユース年代、昨季から2種登録として出場している選手についてもモチベーションを保てるような取り組みをしていきたい。

ファン・サポーター、特に育成年代を応援してくれた方には期待を裏切った形で申し訳ないと思っています。物理的なところに関してはどうしようもなかった。ご理解いただきたいと思います」
 
 大金社長はこの会見で、「選手たちの反応にも言及」。以下がそれに対するコメントだった。

「昨日、選手全員にこの報告はしました。もちろん、本日理事会での承認を経ての正式決定ということでしたが。オンラインでの会話だったので、そこに対しての反応はなかった。心の中では思いがあったと思いますが、そこは今後フォローしたいです。U-23チームの長澤(徹)監督には今週の火曜日くらいに話をしました。彼のほうからは『クラブの決定なので尊重します。U-23がある、ないでスタンスが変わるわけではありません。しっかりと(長谷川健太)監督をフォローして、若手の育成について与えられた役割を果たしていきたいです』という答をいただきました」

 J3がなくなったことで育成型期限付き移籍が増える可能性はあるだろう。そこについて大金社長は「基本的にはみんなで戦う。人員整理とかそういう思いはありません」とコメントしつつ、「それぞれの選手の想いもあるので、そこは話しながら調整していくかもしれません」と柔軟な姿勢を見せた。

 チーム一丸となって未曽有の事態に対応していきたいところだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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