【川崎】桐蔭横浜大のボランチ・橘田健人の加入が内定!「日本で一番上手いチーム」での飛躍を誓う

2020年06月05日 本田健介(サッカーダイジェスト)

目標は中村憲剛とイニエスタ

加入内定が決定した橘田。活躍が期待される。(C)KAWASAKI FRONTALE

 6月5日、川崎は桐蔭横浜大のMF橘田健人(たちばなだ・けんと/※2021年卒業予定<現4年生>)の2021年シーズンの加入内定を発表した。

 鹿児島県霧島市生まれで、神村学園高出身の橘田は桐蔭横浜大に進学すると、昨年はボランチとして、ひと学年先輩のイサカ・ゼイン(今季、川崎に入団)らと同大の躍進に貢献。関東大学リーグで初の2位に入ると、インカレでは決勝で"大学3冠"を果たした明治大に敗れたものの、準優勝に輝いた。

 加入が内定し、オンライン取材に応じた橘田は「小さい頃から川崎フロンターレの試合をよく観ていて素晴らしいパスワークのサッカーに憧れていたので、そのチームに入団できて嬉しい気持ちで一杯です」と喜びを語り、川崎入りの理由を次のように説明した。

「パスワークのなかに入って試合をしたいという気持ちがあったのと、今、日本で一番上手いチームだと思っているので、そこでプレーしたいという想いがありました」

 168センチ・65キロで「ボランチが最も得意」と話す橘田は、自らの特長を「攻撃の部分ではスルーパスや中盤からの持ち出しを武器にしています。守備では運動量が持ち味だと思いますので、それを活かしたボール奪取を注目して見てほしいです」とアピール。

 これは以前に、川崎の鬼木達監督が「ボールを奪うところ」と「攻撃に入っていくところ」、そして「ひたむきにプレーするところが彼の一番の良さ」と評価したポイントとも重なる。

 ちなみに目標にしている選手はチームメイトとなる中村憲剛や、神戸のアンドレス・イニエスタだという。
 大学ではキレのあるドリブルで中盤から持ち上がり、チャンスを演出するなど、運動量も備えた技巧派として活躍。川崎の練習には、シーズン前のキャンプや6月2日から再開した全体トレーニングにも参加しており、「止める・蹴るの基礎の部分はレベルが全然違うと感じましたし、判断、プレースピードもまだ足りないと思いました」と語るが、キャプテンの谷口彰悟からトラップやパスを褒められるシーンも見受けられた。

 今後、川崎特有のパスサッカーにどう順応していくか。今季は新システム4-3-3を導入したチームでは「インサイドハーフ+アンカー」の構成となる中盤で、インサイドハーフが適任のように映るが、同じポジションには大島僚太ら良き見本となる先輩たちがいる。

 実際にトレーニングで大島のプレーを目の当たりにし「いつ周りを確認しているんだろう」と驚かされたと振り返り、またキャンプで同部屋だった中村憲剛からは"止める・蹴る"の重要性などをすでに伝授されたという。川崎のDNAを引き継ぎそうな、新鋭の挑戦には注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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