ルーニーら「エース格」が担ってきたナンバーだが、実はベッカムも――マンUの10番の系譜

2020年06月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「7番」に代わりエースナンバーになるか

ヒューズ(左上)、ファン・ニステルローイ(右上)、ルーニー(左下)、ラッシュフォード(右下)などマンUの10番は主に得点源のFWが担ってきた。 (C) Getty Images

 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまで、重役を担ってきたマンチェスター・ユナイテッドの10番たちを一挙に紹介する。

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 若かりし頃のデイビッド・ベッカムがレギュラー定着2年目に1年間だけ託された以外は、FWが担ってきたナンバーだ。

 90年代は無理な体勢からでも果敢にゴールを狙う生粋のストライカーで、93-94シーズンに果たしたクラブ史上初の二冠などにも貢献した"スパーキー"ことマーク・ヒューズ、98-99シーズンのバイエルンとのCL決勝で劇的な逆転劇の呼び水となる同点ゴールを90分に決めたテディ・シェリンガムが背負った。

 00年以降はプレミアで一度、チャンピオンズ・リーグで3度得点王に輝いたルート・ファン・ニステルローイ、ボビー・チャールトンが保持していたクラブの年間最多得点記録を更新したウェイン・ルーニーといったエース格がまとってきた。

「赤い悪魔」における特別なナンバーは、ジョージ・ベスト、エリック・カントナ、ベッカム、クリスチアーノ・ロナウドらレジェンドが背負ってきた7番だった。

 しかし、C・ロナウド以降は期待を裏切るタレントが後を絶たず、むしろ"呪われた背番号"とも言われつつある。

 次代のアイコンとなるべき生え抜きのマーカス・ラッシュフォードに託された10番こそが、あるいは今後のユナイテッドを象徴するナンバーになっていくかもしれない。
◆マンUの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※プレミアリーグが固定番号制に変更した93-94シーズンから

マーク・ヒューズ(FW/元ウェールズ代表/在籍期間80~86年、88~95年)
10番を背負ったシーズン:93-94~94-95
10番時代の公式戦成績:93試合・31得点・12アシスト

デイビッド・ベッカム(MF/元イングランド代表/在籍期間92~03年)
10番を背負ったシーズン:96-97
10番時代の公式戦成績:49試合・12得点・10アシスト

テディ・シェリンガム(FW/元イングランド代表/在籍期間97~01年)
10番を背負ったシーズン:97-98~00-01
10番時代の公式戦成績:153試合・46得点・28アシスト

ルート・ファン・ニステルローイ(FW/元オランダ代表/在籍期間01~06年)
10番を背負ったシーズン:01-02~05-06
10番時代の公式戦成績:219試合・150得点・21アシスト

ウェイン・ルーニー(FW/元イングランド代表/在籍期間04~17年)
10番を背負ったシーズン:07-08~16-17
10番時代の公式戦成績:414試合・194得点・115アシスト

ズラタン・イブラヒモビッチ(FW/元スウェーデン代表/在籍期間16~18年)
10番を背負ったシーズン:17-18
10番時代の公式戦成績:7試合・1得点・0アシスト

マーカス・ラッシュフォード(FW/イングランド代表/在籍期間16年~)
10番を背負ったシーズン:18-19~
10番時代の公式戦成績:78試合・32得点・14アシスト(6月1日まで)

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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