【大宮】「顔はきつそう」でも「楽しそうだった」。61日ぶりに全体でのトレーニングを再開

2020年06月04日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

「“当たり前”がこれだけかけがえのない時間だった」

61日ぶりの全体練習後、オンラインでの取材に応じた主将の三門。時おり笑顔も見せた。(C)SOCCER DIGEST

 緊急事態宣言の解除を受け、5月28日より少人数でのグループトレーニングを行なっていたJ2大宮が、6月4日より全体トレーニングを再開させた。4月5日にトップチームの活動を休止してから、61日ぶりの全体での練習となる。

 トレーニング後、Zoomでのオンライン取材に応じたキャプテンの三門雄大は「(全体で)トレーニングできることに幸せや喜びも感じましたし、みんなとできるだけですごく幸せな気持ちになりました」と表情をほころばせた。
 
 この日はハードなフィジカルメニューもこなしたというが、「みんな……きつそうな顔はしてましたけど、その中でも楽しそうだった」とニヤリ。「これまで当たり前に(サッカーを)やっていた日々が、これほど自分たちにとってはかけがえのない時間だったんだなと、本当に感じました」と、61日ぶりにチーム全員でサッカーをできた喜びを滲ませた。

 6月27日から再開されるリーグ戦(J1の再開は7月4日)に向けては、次のように話した。

「夏場の再開というところもあり、連戦もありますし、誰かひとりでも欠けてしまうと乗り切るのが非常に難しくなってくる。イレギュラーなシーズンなので、何が起こるか分からない、非常に難しいシーズンになるかなと思います。

 どのチームがどんな風にサッカーしてくるか分からないので、相手をどうというよりは、自分たちがこの3週間、まずはしっかりコンディションを元に戻していくというところを意識したい。そして、高木(琢也)監督やコーチングスタッフが考えた夏の戦い方をできる限り自分たちで話し合ったり理解しながら、短い時間で落とし込んでいけるかというのが大事になってくると思う」

 そして、「ウイルスにかからずに全員で再開を迎えられることが一番大事」と表情を引き締めながら、「いいプレーを皆さんに見てもらうことで、元気や勇気を与えられるようにいい準備をしてやっていきたい。(目標は変わらず、優勝して)ストレートで上がってやるぞという気持ちのまま」と意気込みを見せた。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
 
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