【横浜】自粛期間中に「弱さを強さに変えた」仲川輝人の目標は「みんなを楽しませること」

2020年06月02日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「気分転換ができるところも、サッカーのすごく良いところ」

リーグ再開に向け、チームは本格的に再始動。仲川は怪我のリスクも考慮しながら、慎重にコンディションを上げていく考えだ。(C)Y.F.M

 6月1日、J1の横浜F・マリノスは7月4日のリーグ再開に向け、新型コロナウイルスの感染予防対策として休止していたチームの全体トレーニングを実施。練習後、昨季のMVP&得点王の仲川輝人がオンラインでの取材に応じた。

 自粛期間中は、左右の不均衡なバランスの矯正に注力していたという。「どっちかが強くて、どっちかが弱いっていうのを、フィジカルコーチの測定とかで分かったので。webでのトレーニングに加え、個人でもう1時間ぐらいやっていた」。地道なメニューだったかもしれないが、改めて体幹を鍛え直して「弱さを強さに変えていった」。

 チームの活動が本格的に再開し、今後の要点としては「チーム全体で質を高めていくのと、90分以上戦える体力やフィジカル面を徐々に上げていく」ことを強調。「個人的には、無理せずというか、一気に上げてしまうと怪我のリスクもあるので。そこは見計らいながら」と、焦らず、慎重に準備を進めていく構えだ。

 全体練習再開初日、アンジェ・ポステコグルー監督からは「渇を入れるってわけではないけど、緊張感を持たせてくれたミーティング、話し合い」がもたらされた。

「また優勝するために、チームで一丸となることを言われました。去年優勝して、その苦労を分かっている選手もいれば、今年加入した選手はまだ経験していない部分もあるので、そこは共有して、今後の過密日程では誰が出てもいいようにということも言われました」
 
 リーグ再開に向けて、仲川も気持ちを高ぶらせている。

「今まで、週に1回か2回はサッカーを見る環境があったけど、それがなくなって、みんなもストレスを感じていると思う。サッカーを見て気分転換ができるところも、サッカーのすごく良いところ。自分たちの『アタッキング・フットボール』で、みんなを楽しませることが目標。そういったプレーを、個人としても、チームとしても、やっていきたい」

 自慢のスピードを武器にゴールやアシストといった決定的な仕事をこなす "ハマのGT-R"が、待ちわびたファン・サポーターに極上の歓喜を届ける。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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