ボリビア人選手がコロナ感染で死去。現役プロフットボーラーでは世界初の犠牲者に「父と叔父に続いて…」

2020年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

最も感染状況が深刻な地域で暮らしていた

ボリビアでついにコロナウイルスによる選手の犠牲者が出てしまった。(C) Getty Images

 ブンデスリーガが再開し、その他の欧州主要リーグやJリーグがリスタートに向けて動き出すなか、悲しい一報が届いた。

 ボリビア2部のトリニダード大学でプレーするデイベルト・フランス・ロマン・グズマンが新型コロナウイルスに感染し、死去したという。25歳だった。

 英紙『Daily Star』は、コロナウイルスによる現役プロサッカー選手の死亡は世界で初めてだと伝えている。

 記事によれば、グズマンは数週間入院した後、今週初めて息を引き取った。また、クラブの前会長だったベリザリオ・ロマンとデポルティボ・ペレジクのマネージャーだった叔父のルイス・カルメロ・ロマンもコロナで命を落としたという。

 3人は、ボリビアで最も感染状況が深刻な地域のひとつとされるベニ州にある同じ家で暮らしており、家族内で感染してしまったようだ。
 
 ボリビア・サッカー連盟のアンヘル・スアレス会長は、この訃報を受けて次のようなコメントを発表している。

「このウイルスは、有望なスポーツマンの命を奪った。このような知らせをしなければならないのは、残念でならない。この国と世界で多くの人々を死に追いやっているウイルスによって起こっていることに失望している」

 英紙『The Sun』によれば、人口42万人のベニでは、これまでに1200以上の陽性者が出て、77人が死亡しているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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