【浦和】プロ3年目の橋岡大樹…21歳の決意と、肝に銘じる島田紳助の言葉

2020年05月28日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「去年くらいに映像で観て知った」

今季は中断前の2試合でフル出場。レギュラーを担う。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和ユースから昇格したルーキーイヤーにリーグ戦25試合・1得点。昨季は出場数を少し減らしたものの18試合・2得点をマーク。そしてプロ3年目の今年もプレシーズンからレギュラーを掴み、ルヴァンカップの仙台戦と湘南とのリーグ開幕戦でいずれもフル出場を果たしている。

 国内トップクラスに厚い選手層で知られる浦和レッズでコンスタントに出番を得ていて、さらに世代別代表でも主力として活躍している。橋岡大樹のキャリアは順風満帆と言えるだろう。

 しかし、そんな橋岡も一切驕れることはない。今年5月17日に21歳を迎え、「今年はチームの中心的な存在になるのが目標」と、さらなる飛躍を誓っている。

「1年目、2年目は試合には出ていましたけど、やっぱり周りよりも年齢が下ということもあって、チームメイトに助けてもらっていた部分もたくさんあった。今年はそうではなくて自立する。チームを引っ張る気持ちでやらないといけないなと。年齢関係なく、今年はそうやろうと考えていました」
 
 そんな向上心の塊のような橋岡は、いつも前向きでいることを意識しているという。新型コロナウイルスの影響でリーグが中断している期間も、「サッカーができずにムシャクシャして気が滅入りそうにもなりましたけど、ネガティブな気持ちになった時は、どこかにポジティブなことはないかなと考えるようにしていた」という。

「例えば、自宅でのトレーニングは筋トレとか、どうしても制限されてしまう。でも、いろんなことを考えずに集中して、重点的に鍛えられるなとか」

 困難な時こそ、良い方向に考える。そうしたプラス思考こそが、若くして出場機会を掴める要因なのだろう。

 そんな橋岡が肝に銘じている言葉がある。

『30パーセントの不安と70パーセントの自信』だ。

「島田紳助さんの言葉です。確か去年くらいに映像で観て知りました。人はそうやって成長するんだって。100パーセントの自信を持っている人は努力を怠る。でも30パーセントの不安というのは努力をくれる。そして残りの70パーセントの自信がチャレンジする勇気をくれる。『確かに』と思って、大事にしています」
 

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