「彼は裏切り者」「当然の結果」ナポリ公式が“アルゼンチン人ベスト11”でイグアインを無視で物議!

2020年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

宿敵ユーベに移籍した恨みは今も――

ナポリで活躍したイグアインだが、クラブの“ベストイレブン”には選出されなかった。 (C) Getty Images

 イタリアの強豪ナポリがSNSに投稿したツイートが物議を醸している。

 現地時間5月25日。アルゼンチンでは「5月革命の日」として知られている。そんな祝日を受け、ナポリはかつてクラブでプレーしたアルゼンチン人のベストイレブンを公式ツイッターで発表した。

 その顔触れは以下の通りだ。

【GK】
マリアーノ・アンドゥハル

【DF】
ウーゴ・カンパニャーロ
フェデリコ・フェルナンデス
ロベルト・アジャラ
マウリシオ・ピネダ

【MF】
ダニエル・ベルトーニ
ホセ・ソサ
ヘスス・ダトロ
ディエゴ・マラドーナ

【FW】
ロベルト・ソサ
エセキエル・ラベッシ
 
 クラブに史上初のスクデットをもたらしたマラドーナや"エル・ポチョ(稲妻)"の愛称で親しまれたラベッシなど豪華なメンバーが名を連ねている。だが、ここに刻まれていてもおかしくはないストライカーの名前がないのである。元アルゼンチン代表FWのゴンサロ・イグアインだ。

 2013年の夏にレアル・マドリーから移籍したイグアインは、1年目からエースとして君臨し、公式戦147試合で92ゴールと圧巻の成績をマーク。2013-14シーズンにコッパ・イタリア制覇に貢献し、2015-16シーズンにはセリエAで36ゴールのクラブ新記録を打ち立てていた。

 しかし、イグアインは2016年の夏にクラブレコードとなる9000万ユーロ(約108億円)でユベントスへと移籍。スクデットを争う宿敵へ渡ったことで、ナポリ・サポーターは元アルゼンチン代表FWを「裏切り者」とみなして憤慨していた。

 その怒りは4年が経過した今も変わっていない。そのため、今回のナポリのツイートは、何よりも愛すべきサポーターたちの心情を汲み取ったものなのかもしれない。

 当然、アルゼンチン人ベストイレブンからイグアインが外されたことにファンが気づかないはずがない。ツイートには次のようなコメントが相次いだ。

「当然の結果」
「イグアインを入れないのは素晴らしい」
「彼は裏切った」
「イグアインがいなくても十分強そうだ」
「クラブにありがとう」
「イグアインは結局スクデットをもたらしていない」
「裏切り者は必要ない」

 在籍当時には、ユベントスとの直接対決でゴラッソをねじ込み、ナポリターノを熱狂の渦に巻き込んでいたイグアイン。それだけに今回のベストイレブンの顔触れは、なんとも皮肉な結果と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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