セルビアの北京五輪代表FWが拳銃自殺。同郷の元磐田ジブコビッチとは中国でともにプレー

2020年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

3年前に現役を引退していた

2008年の北京五輪に出場した時のムルダコビッチ氏(左)。一体何があったのか。(C) Getty Images

 5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳の若さで急逝するというショッキングなニュースに、日本中が悲嘆に暮れた。そして、サッカー界でも悲しい事件が起きてしまった。

 現地時間24日、スペイン紙『Marca』などが伝えたところによると、元セルビア五輪代表FWのミルジャン・ムルダコビッチ氏が、自ら命を絶ったという。

 記事によると、同日に『Kurir』紙などのセルビア・メディアが伝えた情報では、38歳のムルダコビッチ氏は、恋人と一緒に暮らしていたアパートで、拳銃で頭を打ち抜かれた状態で発見された。状況から自殺と判明したという。自死した理由などは、まだ分かっていないようだ。
 
 セルビア南部の都市ニシュで育ったストライカーは、地元のラドニチュキ・ニシュでキャリアをスタートさせ、母国の名門パルチザン→アンデルレヒトの下部組織を経て、このベルギーの強豪で2001年にプロデビュー。その後は、同じベルギーのヘント、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)、ギマラエス(ポルトガル)、山東魯能(中国)などを渡り歩き、17年にOFKベオグラードで現役を引退していた。

 また、セルビア代表の一員として、2008年の北京オリンピックに出場し、全3試合でピッチに立った。この時、オーバーエイジ枠で参戦した元ジュビロ磐田のMFアレクサンダル・ジブコビッチとは同郷で、さらに山東魯能ではともにプレーし、2008年に中国スーパーリーグを制してもいる。

 3歳年上の兄貴分だったそのジブコビッチや、サッカーをしているという16歳のムルダコビッチ氏の息子は、計り知れないショックを受けていることだろう。

 ブンデスリーガが再開し、ラ・リーガのリスタートも決定するなど、サッカー界にようやく明るい兆しが見えていただけに、残念でならない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事