「比較的オープンに…」フローニンヘン板倉滉に訊いたリーグ打ち切りと“コロナ禍”の生活【独占】

2020年05月19日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

「このままじゃやばい」から始まった今シーズン

いま、板倉はオランダでどのような生活を送っているのか? 本人がテレビ電話取材で語ってくれた。 (C) Riichi Yokoo

 周知の通り、サッカー界は新型コロナウイルスの影響によって、大きなダメージを受けている。ヨーロッパでは、ドイツのブンデスリーガが再開したが、フランスやオランダ、ベルギーは今シーズンの中止が決定。その他多くのリーグが、リスタートの目途が立っていない。

 そうした状況で、現地で戦う日本人選手は何を想い、どう過ごしているのか――。主要リーグではどこよりも早く打ち切りを決断したエールディビジのフローニンヘンに所属する板倉滉に訊いた。

 昨年1月にマンチェスター・シティと契約を結び話題を呼んだ板倉は、直後にフローニンヘンにレンタル移籍。しかし、オランダでの1年目はトップチームでは公式戦未出場に終わった。

 東京オリンピックに向けてもアピールが必要な今季、「このままだったら、やばいなと思ってシーズンに入った」という板倉は、賢明なアピールを続けた。そして、エメンとの開幕戦で先発の座を勝ち取ると、その後もリーグ16試合連続フル出場とスタメンに定着した。

「今シーズンは開幕からスタメンで出られて、昨シーズンと比べたら出場機会も増えたので、ガラッと変わった。それはとても良かった。

 シーズン序盤は、オランダのスピード感や雰囲気を味わいながらやっていて、ギリギリのところでPKを与えてしまったりした。そういう経験しながら、試合を積み重ねるごとに慣れていけました」
 

 公式戦29試合に出場し、「戦術も理解できて、このリーグでやれるという自信もついた」という中で、エールディビジは4月24日にシーズンの打ち切りが決まった。チームも来シーズンの欧州カップ戦出場も狙える9位と健闘を見せていただけに、悔しさもひとしおだろう。

「どうにもならないことなので仕方がない。ただ、残りの8試合は自分にとっても大きかった。ステップアップをしていくうえで、アピールできたと思います。そういう意味では、少し残念な気持ちもあります」

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