【外国人Jリーグサポーターを直撃!|フランス人編】「浦和の応援は世界に誇れる。改善してほしいのは…」

2020年05月08日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「浦和の応援は世界に誇れる。でも改善してほしいのは…」

マルワンさんが注目しているのが橋岡。「とてつもないポテンシャルを感じる」と称賛する。(C)SOCCER DIGEST(顔写真は本人提供)

「YOUはなぜJリーグファンに?」
 Jリーグの虜になった外国人は、どこに魅力を感じているのだろう。外国人サポーターを直撃し、好きになったきっかけや、お気に入りの選手を訊いた。

 今回はフランス人のマルワン・ヌーリさん。Jリーグファン歴は15年目、お気に入りのチームは浦和だという。

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 僕がJリーグを好きになったきっかけは、長谷部(誠)です。日韓ワールドカップでトルシエジャパンを見てから日本代表に興味を持つようになり、2006年に長谷部を知りました。

 それから当時彼が在籍していたレッズの試合を観るようになったのですが、そこでサポーターの応援に衝撃を受けたんです。日本人は真面目なイメージがあったけど、サッカーになると、こんなにも熱いのかと。どのチームも一体感が素晴らしく、特に浦和の応援は世界に誇れると思います。

 ただプレーについては、やっぱりリーグ・アンなど欧州リーグと比べると見劣りします。特に寄せが甘くなる場面が多い。その分ロングシュートやミドルシュートが決まりやすいから、観ている側は楽しいのですが、個人的には歯痒くなる時があります(笑)。でも着実にレベルは上がっているし、その成長を見るのもまたJリーグの魅力かもしれません。
 
 あと改善してほしいのは、スタジアムのへのアクセス。行きづらい場所にあるスタジアムが多いので移動が大変……。市街地の中心部にあって、駅から歩いてすぐのパルク・デ・プランスのような都市型スタジアムが出来ると、すごく嬉しいです。

 でも最近は、海外へのプロモーション活動など、各クラブが経営に力を入れている印象です。その成果か、ブラジル人だけでなく、いろんな国籍の選手が増えているのは面白い。ACLで中国や韓国のクラブに対抗するには助っ人のプレゼンスは不可欠だし、日本人選手の強化につながるはずだから、神戸以外のクラブにもどんどん獲得してほしいです。

 今のお気に入りは浦和の橋岡(大樹)。原口(元気)や関根(貴大)も好きだけど、ここ数年最も注目している選手です。まだ20歳と若くスケールがすごく大きいし、とてつもないポテンシャルを感じます。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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