【松本】山雅スタイルで「日本のトップ15入り」に挑戦

2015年01月25日 サッカーダイジェスト編集部

新スローガンは「One Soul~走破!その先を目指して」。

集合写真に納まる松本の新加入選手たち。後列左からオビナ、後藤圭太、池元友樹、坂井達弥、ドリバ、石原崇兆、鈴木智幸、前田直輝、前列左から那須川将大、柴田隆太朗、谷奥健四郎、酒井隆介、荒田智之、キローラン菜入、阿部吉朗

 創設50周年の市民クラブ、初のJ1へ――。
 
 松本は1月25日、2015シーズンの新体制発表会を市内で行なった。反町康治監督が就任4年目を迎えた今季は、主にJ2の他クラブの主力など大量15人を補強した"J2連合軍"で国内最高カテゴリーに挑戦する。会場をぎっしりと埋めた約1500人のサポーターとともに、クラブ史上最大の挑戦へ気炎を上げた。
 
 補強では、鳥栖から元日本代表DF坂井達弥が期限付きで加入したほか、J2の7クラブから池元友樹、石原崇兆、前田直輝など9人を獲得。助っ人ではブラジルのアメリカMGからFWオビナ、トンベンセからMFドリバを引き入れるなど、積極的に動いて戦力を整えた。
 
 2月から就任する神田文之新社長は冒頭、「今年も反町監督に、粘り強く、真摯な、アグレッシブなチームに仕上げていただけると思います。総力を結集してさらなる成長を続け、新たな夢を描き、地域に永続するクラブを目指します」と挨拶。今季の新スローガンは「One Soul~走破!その先を目指して」と発表された。
 
 その後は全所属33選手ら一人ひとりが檀上に立って抱負を述べた。反町監督は今季の目標を「日本のトップ15に入りたい」と表現。残留とほぼ同義だが、上限がない前向きな捉え方で、「チームとして最低限の部分。大変な作業だが全力を尽くす。あまりJ1に染まることなく、山雅のスタイルに染めていきたい」と力を込めた。
 
 新加入の坂井は「色々な覚悟を持ってここに移籍しました。1年間山雅のために戦います」。チーム最年長となる34歳のFW阿部吉朗は「サッカー人生の集大成を山雅で終えられることを幸せに思っています」と、引退会見さながらの言葉で不退転の決意を示した。ともに日本のクラブが初となるオビナとドリバのふたりは、「コンニチハ」「ハジメマシテ」など勉強中の日本語で簡潔に自己紹介した。
 
 チームは今月27日から1次キャンプに突入し、2月27日までの約1か月間、静岡県と鹿児島県でトレーニングに励む。2月21日には日産スタジアムで横浜と、3月1日にはグリーンスタジアムで栃木とそれぞれプレシーズンマッチも行なうなど、初のJ1に向けて精力的に基盤を再構築する。

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