【韓国メディアが報じた日本評】UAE戦の敗因を鋭く指摘し、ライバルの脱落に安堵

2015年01月24日 慎武宏

「香川と本田、エースの背信で崩れたチャンピオン」(スポーツ朝鮮)

日本の早期敗退は韓国でも驚きをもって報じられた。35本のシュートを放ちながら1得点のみという決定力不足を、敗因に挙げるメディアが目立った。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

「"列島沈黙"、日本、UAEにPK戦の末敗北」(サッカー専門誌『ベストイレブン』)
「日本沈没、アジアカップ8強でUAEに敗れる異変」(一般紙『中央日報』)
 
 PK戦の末にアジアカップ準々決勝で姿を消すことになった日本敗退のニュースは、試合直後から韓国でも大きく報じられた。総合ニュースメディア『イーデイリー』などは「信じた兎に足首を掴まれた日本、UAEに敗れ8強脱落の屈辱」と報道。"信じた兎"とは、本田と香川のことだ。

【マッチレポート|日本1(4PK5)1UAE】

【ゲームPHOTOギャラリー】

「香川と本田、エースの背信で崩れたチャンピオン」(スポーツ紙『スポーツ朝鮮』)
「本田と香川、ふたりのエースの没落」(サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』)
「本田と香川がPK失敗、信じていたから、なお痛恨」(サッカー専門メディア『インターフットボール』)
 
 韓国でも広く知られる日本の両エースが、まさかのPK失敗に終わったことをクローズアップしながら、日本敗退を知らせるメディアが多かった。「本田、"サッカー人生最悪のシュート"で自滅」と報じた総合ニュースメディアの『JOY NEWS24』は、記事を次のように締めくくっている。
 
「アジア最高の舞台であるアジアカップで、しかもアジア最高のキッカーである本田のとんでもないシュート。おそらく彼にとって、サッカー人生最悪のシュートとして記憶されるだろう」
 
 もっとも、韓国メディアはふたりのPK失敗だけが敗因だとは思っていない。次のように、日本の決定力不足を敗因に挙げる記事も多かった。
 
「シュート30本以上が霧散の日本、19年ぶりに最悪の成績」(総合ニュースメディア『マイデイリー』)
「35-3、圧倒的なシュート数でも日本は泣いた」(スポーツ新聞『スポーツ京郷』)
「35本のシュートで1得点の日本、うんざりな決定力の低さが敗因」(FOOTBALLIST)
 
「日本、ひどかった決定力不足に泣いた」と見出しをつけた『スポーツ韓国』も、「試合内容では圧倒しながら決定力不足で足首を掴まれた日本は、ほろ苦く帰国の途につくことになった」と報道。「"逆転勝ちゼロ"の日本、どこか不吉だった」との大見出しをつけた総合ニュースメディアの『MKニュース』などは、「逆転勝ちがないアギーレジャパンとしては、先制点を許してしまった時点で敗北の影が忍び寄っていたかもしれない」と、「試合を支配して一方的に進め倒したがUAEの密集守備を破るのに手を焼いた」とも報じた。

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