【日本 対 UAE】サッカーダイジェスト特派の寸評・採点

2015年01月23日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

93分の逸機、PK失敗がこの日の香川を象徴していた。

崩しの局面でかなりボールに触れ、81分にはアシストで魅せた本田。PK失敗は責められない。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

【サッカーダイジェスト特派記者による寸評・採点】
取材:白鳥和洋
 
【マッチレポート|日本 1(4PK5)1 UAE】
 
【日本代表】
[GK]
1 川島永嗣 6 
7分の失点は相手のシュートを褒めるべき。キックの精度はさて置き、立ち上がりのピンチを防ぎ、49分にも好セーブと安定していた。
 
[DF]
21 酒井高徳 5 
18分に鋭い切り返しからのクロスで決定機を演出も、65分にはセンターサークル付近でボールを奪われ大ピンチを招く。"喝"が必要。
 
22 吉田麻也 5 
前半10分までに決定機ふたつを与えてはディフェンスリーダーとして失格。このレベルの相手で苦戦するようでは世界など目指せない。
 
6 森重真人 5 
怪我の影響か、最後までどこかフワッとしていた。7分に先制されたシーンでは、スピード豊かなマブフートにあっさり独走を許している。
 
5 長友佑都 6 
1対1は抜群に強く、オーバーラップを仕掛けるタイミングも悪くなかった。延長前半に右足を負傷するまで及第点以上の出来だった。
 
 
[MF]
17 長谷部 誠 5 
ドリブルで相手の守備網に何度か引っかかり、キーマンのO・アブドゥラフマンも抑えきれなかった。グループリーグ3試合の安定感は何処に。
 
10 香川真司 4.5 
ドリブルとパスにキレがなくバイタルエリアで溜め息を誘うトラップミス。93分の逸機、PK失敗がこの日の10番を象徴していた。
 
7 遠藤保仁 5.5 
42分の中距離弾は枠外へ。前半はFKからもチャンスを作れず、47分のスルーパスも簡単にカットされるなど持ち前の正確性を欠いた。
 
[FW]
4 本田圭佑 6 
広範囲にピッチをカバーした運動量は素晴らしかった。崩しの局面でかなりボールに触れ、81分にはアシストで魅せた。PK失敗は責められない。
 
9 岡崎慎司 5 
ボールをなかなか引き出せずCBふたりに完璧に封じ込まれた印象で、本人がこだわるゴールには程遠かった。途中交代は妥当だろう。
 
18 乾 貴士 5.5 
2分に際どいミドル、18分には至近距離からヘディングシュートを放つ。積極性は買えるものの、今大会は決定力に難があった。
 
[交代出場]
14 武藤嘉紀 5.5 
グループリーグ以上にシュートへの意識は強かった。ゴール前で冷静さを持ち合わせていれば、待望の今大会初得点も生まれたはずだ。
 
20 柴崎 岳 6.5 
81分、本田とのワンツーから地を這うミドルで起死回生の同点弾! 後半の終了間際、延長後半にもセンス溢れるパスで絶好機に絡む。
 
11 豊田陽平 5.5 
前線からのプレスは評価に値も、肝心の攻撃は……。柴崎のクロスから得意のヘッドで狙った75分の絶好機は是が非でも決めたかった。
 
[監督]
ハビエル・アギーレ 6 
0-1の状況で攻撃力に優れた3選手を投入する妥当な策。長友が負傷した延長戦は、SBの右に柴崎、左に酒井高を置いて守備を整えた。
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