【J1選手輩出数 大学別ランキングTOP10】昨季3冠の名門・明治大は1位タイ。同率トップの大学は?

2020年04月23日 サッカーダイジェスト編集部

昨季MVPの仲川輝人を輩出した専修大は6位に。

明治大出身の室屋(左)と安部(中央)、法政大出身の紺野(写真右)。FC東京は特に大卒選手の活躍が目立つ。写真●茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今季の明治大卒の新人は、安部柊斗(FC東京)がACL初戦(vs蔚山現代)でスタメンを飾り、瀬古樹(横浜FC)がリーグ開幕戦(vs神戸)でいきなりプロ初ゴールを奪取。他にも森下龍矢(鳥栖)が開幕スタメンを飾るなど、改めて、名門・明治大の選手は「さすが」と感じさせる幕開けだった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグが延期し、現在は残念ながら彼らの活躍ぶりを観ることはできないが、そんな中断期間を利用して「大学サッカー勢力図」を調査。今季、J1でプレーする選手の輩出数を大学別に集計し、ランキングを作成した。トップ10は以下の通りだ。

1位タイ   明治大   17人
主な輩出選手:和泉竜司(鹿島)、丸山祐市(名古屋)、柴戸海(浦和)

1位タイ   流通経済大 17人
主な輩出選手:林彰洋(FC東京)、守田英正(川崎)、小池裕太(C大阪)

3位タイ 筑波大   11人
主な輩出選手:谷口彰悟(川崎)、赤﨑秀平(仙台)、戸嶋祥郎(柏)

3位タイ 早稲田大  11人
主な輩出選手:渡邉千真(G大阪)、兵藤慎剛(仙台)、相馬勇紀(名古屋)

5位   中央大   10人
主な輩出選手:永木亮太(鹿島)、中村憲剛(川崎)、古橋亨梧(神戸)

6位   専修大   9人
主な輩出選手:仲川輝人(横浜)、長澤和輝(浦和)、北爪健吾(柏)

7位タイ 阪南大   8人
主な輩出選手:脇坂泰斗(川崎)、梁勇基(鳥栖)、伊野波雅彦(横浜FC)

7位タイ 関西学院大 8人
主な輩出選手:髙尾瑠(G大阪)、阿部浩之(名古屋)、呉屋大翔(柏)

9位   大阪体育大 7人
主な輩出選手:浅野雄也(広島)、藤春廣輝(G大阪)、田中駿汰(札幌)

10位タイ 法政大   6人
主な輩出選手:紺野和也(FC東京)、永戸勝也(鹿島)、鈴木孝司(C大阪)

10位タイ 順天堂大  6人
主な輩出選手:名古新太郎(鹿島)、長谷川竜也(川崎)、田中順也(神戸)

10位タイ 福岡大   6人
主な輩出選手:永井謙佑(FC東京)、藤田直之(C大阪)、山﨑凌吾(名古屋)

 明治大は1位タイ。特に注目なのは、昨季に3冠(全日本大学選手権、総理大臣杯、関東大学リーグ1部)を達成してプロの門を叩いた今季のルーキーたちだ。前述の安部、瀬古、森下だけでなく、中村帆高(FC東京)もリーグ開幕スタメンを勝ち取った。ちなみにクラブ別にみると、室屋成、三田啓貴も所属するFC東京に最多の4人を輩出している。

 明治大と同率トップに輝いたのは流通経済大だ。関東大学リーグ1部で11位に終わった昨季、J1クラブに輩出したルーキーはGKオビ・パウエル・オビンナ(横浜)のみ。だが、鎌田次郎(柏)などベテランから江坂任(柏)ら中堅まで、幅広い世代の選手が今もなおJ1クラブでプレーしている。

 その他、3位タイの筑波大は谷口や赤﨑など、2008年1月から12年4月まで監督を務めた風間八宏氏の教え子に加え、三笘薫(川崎)や戸嶋など現在の小井土正亮監督の下で育った選手も多い。また、昨季JリーグMVPの仲川を輩出した専修大は6位。仲川の世代は特に豊作で、長澤、北爪、下田北斗(川崎)はチームメイトだった。ちなみに13年の関東大学リーグ1部の得点ランキングでは仲川が15ゴールで1位、長澤が12ゴールで2位に輝き、2位に勝点15差をつけて優勝している。

構成●サッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事