「25人中23人が病気に」「25分で失神しかけたのが…」ルカクの衝撃告白が物議!インテルは困惑

2020年04月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「全員が咳をしていて、熱があった」

新エ-スとしてインテルを牽引するルカクの発言が物議を醸している。 (C) Getty Images

 欧州で最初に新型コロナウイルスの危機に見舞われたイタリアで、初めて感染例が確認されたのは2月下旬のことだった。だからこそ、インテルのロメル・ルカクが明かした内部事情は、大きな衝撃をもって受け止められている。

 ベルギー代表のチームメートであるナポリのドリース・メルテンスの妻で、タレントのカトリン・カークホフスのインスタグラムでのインタビューで、ルカクは1月下旬にチームの大半の選手が体調を悪くしていたと明かしたのだ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ルカクは「12月に1週間の自由があって、戻ってきてから僕らの25人中23人が病気だったんだ。ジョークではないよ」と話した。

「ホームでのカリアリ戦(1月26日)では、ウチのディフェンダー(ミラン・シュクリニアル)が25分でピッチを去らなければならなかった。続けることができず、ほとんど失神しかけたほどだ」

 さらに、ルカクは「全員が咳をしていて、熱があった。自分もアップした時に、いつもよりすごく熱く感じていたよ。ずっと熱なんてなかったのにね」と続けている。

「試合後にはプーマのゲストとのディナーが予定されていたんだけど、お礼だけ伝えてまっすぐベッドに向かわせてもらった。当時はウイルスの検査なんかしていなかったよ。だから、確実なことは分からないだろうね」

 それらの症状が、新型コロナウイルスのそれだった可能性があるのかは分からない。ただ、『Gazzetta dello Sport』紙は、4月22日付の紙面で、いくつかの矛盾も指摘している。
 
 例えば、ルカクは「1週間の自由」、つまりクリスマス時期のバカンスの話をしたが、カリアリ戦は1月26日と約1カ月後の出来事だ。それまでに体調不良は(公式には)起きていない。また、カリアリ戦は現地12時半キックオフだったが、ルカクは「試合後のディナー」について話している。

 ルカクの記憶が混同しているだけかもしれない。同紙は、インテルが選手の発言に困惑しているとも伝えた。

 記事によると、カリアリ戦に続くコッパ・イタリアのフィオレンティーナ戦でも、インテルは7選手が欠場したが、体調不良はシュクリニアルとシュテファン・デフライ、ミラン・ダンブロージオの3名のみ。また、その後も体調不良だったのは、2月16日のラツィオ戦を欠場したアレッサンドロ・バストーニしかいないという。

 もちろん、軽症や無症状の可能性はあったかもしれない。だが同紙は、クラブが「25人中23人」という人数に関しては否定している報道。また、その後に対戦相手や幹部など関係者が発症することもなかったことを指摘している。

 なお、インテルは自軍の選手の発言に反することで騒動となることを望まず、公に見解を示していないとのこと。ただ、ルカクの"暴露"をよくは思っていないそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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