「栄光からクソッタレだ…」元バルサDFバルトラ、キャリアが一転したベイルとの6年前の“対戦”を回顧!

2020年04月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

同点のスコアラーから一転…

大舞台で激突したベイルとバルトラ。天国と地獄を味わうはめに。 (C) Getty Images

 ベティスのマルク・バルトラにとって、6年前の2014年4月16日は忘れられない日だろう。

 当時バルセロナの選手だったバルトラは、コパ・デル・レイ決勝で宿敵レアル・マドリーとのクラシコに臨んだ。バルトラにとって、初めてのクラシコだった。

 序盤に先制を許して迎えた後半、バルトラはCKからのヘディングシュートでイケル・カシージャスを相手に同点ゴールを決める。だが終了間際、ガレス・ベイルにスピードで引きちぎられ、勝ち越しゴールを許してしまう。試合はそのまま2ー1で終了。バルトラとバルセロナは、宿敵に屈した。

 スペイン紙『MARCA』によると、バルトラはカシージャスとのソーシャル対談の中で「地獄のようにつらかった。当時は若く、下から上がってきたところで、初めてのマドリー戦だったんだ」と振り返っている。

「僕はカシージャス相手にゴールを決めていた。でもあっという間に、栄光からクソッタレだよ。とても難しかった」

 そして試合後に、バルトラを癒したひとりが、今回対談したカシージャスだった。バルトラは「この話をしたかったのは、あれ以降していなかったからなのと、試合後にあなたが励ましに来てくれたのを覚えているからだ」と明かした。

「カシージャスは素晴らしい人なのだと分かったよ。あれだけの勝利を手にした人が、若造を抱きしめて力を与えてくれたんだ」

 一方で、そのカシージャスは「ミスから学ぶものではあるが、あれはミスだったとは思わない。それよりもガレスの功績だ」と、バルトラを擁護しつつ、元チームメートのベイルに賛辞を寄せている。

「ほかのどんな選手でも、あのボールをあきらめたか、ピッチに倒れてファウルを求めていただろう。でも、彼(ベイル)は続けることに賭けた。あれは彼の能力のおかげだったんだ」

 2014年を最後に、マドリーはコパ優勝から遠ざかっている。バルトラは2年後にドルトムントへ移籍。ドイツで1年半を過ごし、2018年1月からベティスでプレーしている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

次ページ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事