かつてロナウドや中田英寿を担当した名代理人ブランキーニ。現在は「コンサル」として活躍中だ

2020年04月16日 片野道郎

1990年代から2000年代に大きな勢力を誇る

エージェントのブランキーニ。(C)Getty Images

 ジョバンニ・ブランキーニは1956年生まれの64歳で、サッカー・エージェント業界では草分けのひとりだ。
 
 1990年代から2000年代にロナウドをはじめロマーリオ、ズボニミール・ボバン、デメトリオ・アルベルティ―ニ、マヌエル・ルイ・コスタ、リバウド、カフー、そして中田英寿などのビッグネームを顧客とし、セリエAやラ・リーガで大きな勢力を誇った。
 
 その当時ほどの権勢はないにしても、今なおセリエA、そしてブンデスリーガでは大きな影響力を保持。主な顧客はドグラス・コスタ、フェルナンジーニョ、マッティア・デ・シーリオなどで、今年1月のメルカートではパトリック・クトローネのイタリア復帰(ウォルバーハンプトン→フィオレンティーナ)を取り仕切り、デ・シーリオとレーバン・クルザワの交換(成立はせず)を仕組むなど積極的に動いた。
 
 監督ではマッシミリアーノ・アッレーグリが顧客のひとりで、現場復帰確実な今夏の新天地が大いに注目される。
 
 近年はエージェントとしてよりも、カール=ハインツ・ルムメニゲCEOとの親密な関係を活かしたバイエルンの移籍コンサルタントとしてのビジネスが大きくなっており、バイエルンのディールには必ず何らかの形で関わっている。
 
●主な顧客(仲介を含む)
マッシミリアーノ・アッレーグリ(現フリー)
ドグラス・コスタ(ユベントス)
フェルナンジーニョ(マンチェスター・C)
マッティア・デ・シーリオ(ユベントス)
アンジェロ・オグボンナ(ウェストハム)
パトリック・クトローネ(フィオレンティーナ)
 
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 
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