「バルサが幸運でCLを獲ったことはない。マドリーは…」シャビが“宿敵”の欧州制覇にチクリ!

2020年04月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「バルサは運では勝負できない」

現在はカタールで監督業に勤しんでいるシャビ。いずれ指揮官として古巣に復帰するという願望を明かしている。 (C) Getty Images

 バルセロナは過去10シーズンでラ・リーガを7回制している。だがこの間、チャンピオンズ・リーグ(CL)での優勝は2回のみ。特にここ5年間はリーグ優勝4回にもかかわらず、欧州を制したのは2015年の一度しかない。一方で、宿敵レアル・マドリーは過去10シーズンのラ・リーガで優勝2回だが、CLでは4回トロフィーを掲げている。

 その違いはどこにあるのか。バルセロナのレジェンドであるシャビは、「運」という要素を口にした。バルサが欧州で頂点に立つには他を圧倒する力が必要だが、他クラブは相手を上回るプレーでなくても勝利を手にすることがあるという。

 スペイン紙『MARCA』によると、『YouTube』でのDJMariiOとの対談で、シャビは「リーガではバルサが有利だ。CLは違う。バルサがCLで優勝したのは、他のライバルたちをずっと上回っていた時だった。他クラブのような歴史的な運で勝負できないんだよ」と述べた。

「バルサはかなり支配的でなければいけない。バルサが優勝したのはプレーを支配し、対戦相手をずっと上回っていた時であることは、歴史が示しているんだ」

  さらに、シャビは「バルサで幸運と呼べるのは、スタンフォード・ブリッジ(でのチェルシー戦で)だ。10人の中で(アンドレス・)イニエスタがゴールした時だ」と続けている。

「ただ、わたしが運と言うのは、シーズンの出来が良くなく、リーグ戦で4、5、6位なのにCLで優勝するということだ。バルサでは決してないことだった。バルサは、リーガも制してCLでも優勝した。同じことは、マドリーでは起こらなかった。マドリーは、リーグで6位でもCLで優勝した。それを少し運と呼んでいた」

 そして従来どおり、シャビは「バルサに戻るのは夢だ。何度も言ってきた。自分の家、人生と考えている。今はカタールで監督として多くを学んでいるところだ」と、いつか古巣で指揮を執りたいと話した。

「しっかりと準備ができていなければならない。すべてはプロセスだ。いつか、その日が訪れることを願っている」

  シーズンが再開されるか不透明な中、今季のバルサが欧州を制覇できるかどうかはだれにも分からない。ただ、結果にかかわらず、将来的にもバルサが国内と欧州でトップを目指すことは変わらないだろう。ベンチでシャビが采配を振るい、バルサがヨーロッパの頂点に立つ日は来るのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事