「イニエスタから『気を付けて』と…」元バルサの名手ベレッチが16歳のメッシとの“初対戦秘話”を語る!

2020年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ボールを持った瞬間からドリブルを始めた」

若き日のメッシ(左)はロナウジーニョ(右)ら多士済々のバルサのなかでも図抜けた才能を見せつけていたようだ。 (C) Getty Images

 世界的クラックは、若き日から異彩を放っていたようだ。

 その事実を証言したのは、元ブラジル代表DFのジュリアーノ・ベレッチ。2004年の夏から2007年の夏にかけてバルセロナに所属し、その後にチェルシーでも3年間プレーした名手である。

 そんなベレッチがアメリカ・メディア『ESPN』で語ったのは、あのリオネル・メッシと"初対戦"した時の出来事だ。そのときバルサでレギュラークラスだったブラジル代表DFは、当時トップチームに合流して間もない16歳のアルゼンチン人のことなど知る由もなく、ある日、チーム練習で対戦したという。

「トップチームの練習にメッシがBチームから参加した時のことだ。フランク・ライカールト(当時の監督)は、11対11の試合形式の練習に彼を送り込んだんだ。メッシは、もちろんサブ組として参戦していた。そのとき、イニエスタが私に、『メッシのこと知ってる?』と尋ねてきた。私が『知らない』と答えると、彼は『気をつけた方がいいよ』と警告してきたんだ」
 
 それでもセレソンにも名を連ねていた自負とユース上がりの少年に負けるわけがないという想いからベレッチは、そこまでの強い警戒をすることなく練習に臨んだ。そして、後にワールドクラスとなる逸材の凄みを目の当たりにする。

「練習でメッシは初めてボールを持った瞬間からドリブルを始めた。そのとき、正直なところ、私は『クソ! 生意気なガキだな!』と思ったよ(笑)。でも、その後、私は彼とマッチアップしたんだが、あっさりとドリブルで抜かれて、ゴールを決められてしまったんだ。本当にとんでもない選手だと思ったね」

 その後、史上最多6度のバロンドール受賞を果たすなど、文字通りのメガクラックへと成長したメッシ。彼はティーンエージャーの頃から別格だったのだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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