新型コロナと闘う人たちのために! プレミアのスターたちが支援活動発足。南野拓実らも賛同「誇りに思う」

2020年04月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

物議を醸した保険大臣も称える

リバプール主将ヘンダーソンらを中心にプレミアでは支援活動が発足した。 (C) Getty Images

 世界的な未曾有の危機に、プロサッカー選手として何ができるのか――。新型コロナウイルスの感染拡大で国が困難に苦しむなかで、プレミアリーグの選手たちはその道を模索してきた。

 そうしたなかで現地時間4月8日、リバプールのジョーダン・ヘンダーソンやトッテナムのハリー・ケインなど一部のプレミアリーグ選手たちは、SNSでNHS(国民保健サービス)支援活動「#PlayersTogether」を発足した。

 選手たちの声明によると、活動はリーグやクラブとの話し合いとは異なる自主的発案で、最前線で闘う人たちを支援すべく、「もっとも必要としているところに素早く効率的」な募金の分配を目指すという。ちなみにリバプールに所属する日本代表FWの南野拓実も自身のSNSで賛同の意を表明している。

 感染が拡大して以降、サッカー選手たちはサラリーカットの問題などで一部から批判も浴びた。マット・ハンコック保健大臣は先日、「サラリーカットで自分たちの役割を果たすべき」と話し、大きな物議を醸した。

 その選手たちの今回の発案に、ハンコック大臣は「これだけ多くのプレミアリーガーたちの心の広い決断を心から歓迎する。君たちは自分たちの役割を果たしている」と賛辞のツイートを寄せた。
 

 元イングランド代表のガリー・リネカーは「信頼していたように、サッカー選手たちは見本を示してくれている。不正にも標的とされなかった人たち、助けるべき立場にいる人たちが同じようにすることを願おう。我々の選手たちを誇りに思う」と称賛している。

 英公共放送『BBC』によると、マンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードは、『BT Sport』で「個人的には、支援しようと試みたけど最善のかたちでできなかったということがたくさんあったと思う」と述べた。

「そこからは反感があり得る。僕たちは時間をかけて決めたかった。僕たちはできるだけ最善のかたちで助けたいと望んでいる。正しいところにお金が回るのがとても大切なことだ」

 選手たちの想いは、ウイルスと闘う人たちにきっと届いているだろう。「見えない敵」を倒せる時が、少しでも早く訪れるのを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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