バルサの給与カットは無駄? マドリーのクロースが発したコメントが物議!「クラブに寄付するようなものだ」

2020年04月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「マドリーでは必要ない」

給与削減について自身の見解を明かしたクロース。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大でシーズンが中断して以降、つねに議論の的となっているのが選手の給与カット問題だ。特にトップクラスのサッカー選手たちはサラリーが高額で、現状、収入がなくなっているクラブへの負担も小さくない。

 スペインでは、バルセロナがリオネル・メッシをはじめとする選手たちと70%以上のサラリーカットで合意した。アトレティコ・マドリーもサラリーを一部カット。なかには、一時帰休の適用に動いているクラブもある。

 だが、レアル・マドリーに所属するドイツ代表のトニ・クロースは、サラリーカットに反対のようだ。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、クロースはドイツのラジオ局『SWR Sport』ポッドキャスト番組で「減給は無駄な寄付、あるいはクラブへの寄付」との見解を示している。

「全員にとって考えるべき選択肢でなければいけない。僕は、サラリーを全額受け取って、それを道理にかなっていることに使うほうが良いと思う」
 

 クロースは「ここでは必要ないと思う」と、マドリーはサラリーカット不要と続けた。

「自分が得るお金で、何をするかはまた別問題だ。僕たちみんなで助けを必要としているところを助けなければいけない。今は、そういう助けを必要としているところがたくさんあるのだから」

 バルセロナが減給という選択に踏み切った中で、マドリーの選手がサラリーカットを「無駄な寄付」と話したことは、一部で物議を醸すかもしれない。実際、スペイン紙『MARCA』は「クロース、バルサ選手の給与70%寄付は…無駄?」という見出しをつけ、「議論を呼び起こした」と報じている。

 ただ、サラリーカットは各クラブや各選手の状況によって異なるデリケートな問題だ。今は誰もがクロースのように「助けを必要としているところを助けなければ」と考えているはず。そのうえで、クラブの対応について、正しい結論に至れることを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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