「彼には、信じられないほどの価値がある」遠藤航の “買い取り”は確定事項。シュツットガルトSDが明言

2020年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

中断前は1部昇格圏の2位につけていた

遠藤はチーム、そしてクラブ幹部からの信頼を勝ち取ったといえそうだ。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で欧州の主要リーグは中断を余儀なくされ、ドイツでも、ブンデスリーガなどのプロリーグは中断している。

 バイエルンが、トップトレーニングを十分に距離を取りながら再開した、と報じられているが、いまだリーグ再開のめどは立っていない。

 そんななか、現在は2部リーグで1部昇格を目指しているシュツットガルトが、6月末までの期限付きで加入している遠藤航の買取オプション行使について言及した。サッカー専門誌『kicker』が報じている。

 取材に応じたのは、スポーツディレクターのスフェン・ミスリンタット氏だ。クラブ経営において非常に不確定要素が多い状況ではあるが、ベルギーのシント=トロイデン(STVV)から遠藤を買い取ることについては、「揺るぎようがない」とコメントしている。

「我々は現在、あらゆる事態に備えるために、戦略的な取り組みを計画している。通常のシーズンとは異なるのは明らかで、もしかしたら2部からの昇格もないかもしれない。全く分からない。だが、できる限りのことに取り組む」

 そして、日本人選手の完全移籍について着手したことを明らかにした。

「遠藤の買い取りについてもそうだ。彼はプレーヤーとして、個人として、信じられないほどに価値がある。彼はチームにおいて欠かせないアンカーのひとりであり、ほかの守備的ポジションもこなせる。彼がそこに居ることでチームのパフォーマンスが上がる。素晴らしいことだ」

 遠藤は、昨夏に同クラブに加入はしたものの、当初は全く出番に恵まれなかった。だが昨年11月24日の第14節カールスルーエ戦で初先発を飾ると、攻守にわたる活躍で3-0の大勝に貢献した。

 以後、遠藤は先発に名を連ねる機会が増えた。12月末で監督が交代し、チームは新たなスタートを切ったが、遠藤の先発起用は続き、チームに欠かせない一員となった。同誌の平均採点でもダニエル・ダディビ(3.06)に次ぐ3.17という評価を維持している(※最高点が1で最低点が6、0.5点刻みの評価)。

 同誌によれば、買い取り金額は170万ユーロ(約2億1250万円)だという。シュツットガルトは残り9試合でリーグが中断するまで、自動昇格圏のリーグ2位につけていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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