【連載・東京2020】西川潤/後編「久保は小さい頃から有名だった。同学年だし負けてられない」

2020年04月06日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

セレッソ入団の決め手となったのは?

連載9回目に登場してくれたのが西川潤だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1年の延期が決定した東京五輪。本連載では、本大会での活躍が期待される注目株のこれまでキャリアや夢舞台への想いに迫る。

 9回目に登場するのは、スピードに乗ったドルブルと卓越したシュートセンスで違いを作り出す、セレッソ大阪の高卒ルーキー西川潤だ。
 
 中学2年で全国制覇を成し遂げ、桐光学園高でも3年次にインターハイ優勝を経験。世代別代表でも活躍し、同世代のトップランナーのひとりとして走り続けてきたレフティは、これまでどんなサッカー人生を歩んできたのか。
 
 後編では、セレッソ入団を選んだ理由や強化指定選手としてプレーした昨シージン、そして今後のビジョンなどについて話を訊いた。

前編はこちら
【連載・東京2020】西川潤/前編「いきなり10番を付けるなんて聞いてなかった。最初は先輩たちの目が…」

中編はこちら
【連載・東京2020】西川潤/中編「憧れの選手権で1勝もできず、本当に悔しかった」

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――高校3年になる前の3月にセレッソ入団が内定しました。他のクラブからもオファーがあったと思いますが、決め手となったのは? 

「攻撃的なスタイルやロティーナ監督のサッカーに感銘を受けたのが大きいですね。いまのサッカーは守備のコンセプトが重要だと思っているので、自分はそこをもっともっと身に付けていかなければいけない。その中で自分の良さが出せるチームだと思いました」

――古巣の横浜F・マリノスは考えなかった?

「もちろん考えましたが、セレッソのほうがより熱意を感じたんです」

――19年4月のコンサドーレ札幌戦でJ1デビューを飾ったときの感想は?

「意外とリラックスしていて、余計なことは考えず、ピッチに入った時は冷静でした。ただ、シュートを打ったら、いままでに蹴ったことのないようなゴロになってしまって。あれっ?って感じで(笑)。自分では特別意識してないつもりでしたけど、普段通りではなかったのかもしれないです」

――ルヴァンカップも合わせて、特別指定だった昨季は3試合に出場しました。

「相当大きかったですね。プロの試合に出るということは初めてだったので。いち早くプロのレベルを肌で感じられたのは、いい経験になりました」
 

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