今年１月にポルトガルのスポルティングからマンチェスター・ユナイテッドに移籍して以降、ブルーノ・フェルナンデスはイングランドでサポーターの心を鷲掴みにした。

　今冬のマーケット終盤に加入したフェルナンデスは、２月からの約１か月強で公式戦９試合に出場し、３得点・４アシストと７ゴールに寄与。この間、負けなしだったチームを牽引して、プレミアリーグの２月の月間MVPにも選出された。

　この活躍に、クラブのレジェンドもご満悦だ。ユナイテッドOBであるブライアン・ロブソンは、英メディア『talkSPORT』で「ブルーノは特別な選手のようだ」と称賛している。

「彼とは何度か会った。練習場で彼を見たんだ。ファンタスティックな姿勢だった。本当にチームメートたちとうまくやっていたし、どうしてスポルティングでキャプテンだったか分かるね」
 

　かつてユナイテッドの７番を背負っていたレジェンドは、「なんというタレントだろうか。彼はロイ・キーンじゃない。ポール・インスやニッキー・バットのようなタイプのMFではない。それよりもポール・スコールズだ」と、黄金期を築いた別のレジェンドと比較して期待を寄せた。

「守備と中盤の小さなスペースを見つけるのがうまい。ビジョンが素晴らしい。得点も挙げられる。わたしが正しいことを彼が証明し、ユナイテッドにとって新たなスコールズとなることを願う」

　新型コロナウイルスの感染拡大でプレミアリーグや欧州の主要リーグは中断を余儀なくされ、再開のめどは立っていない。だが、ユナイテッドはフェルナンデスと2025年６月までの長期契約を結んでいる。サポーターは、これからもその妙技がチームを栄光に導くことを願っているだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部