「欧州で唯一サッカーが見られる」ベラルーシ・リーグが世界屈指の人気に? 放映権オファーが続々

2020年03月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

今シーズンから計10か国で視聴可能に

世界中のサッカーファンから注目を集めつつあるのがベラルーシ・リーグだ。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で世界各国のリーグ戦が中断を余儀なくされているなか、欧州で唯一、国内リーグが開催されている国がある。ベラルーシだ。

 英公共放送『BBC』によると、世界中のファンが"サッカーロス"に陥っているこの状況で、にわかにベラルーシ・プレミアリーグが注目を集めているという。

 同リーグはJリーグと同様に"春秋制"のため、3月19日に新シーズンがスタート。先週末には第2節の全8試合が開催され、3月28日に行なわれたFCミンスク対ディナモ・ミンスクの"ミンスク・ダービー"には約3000人の観衆が集まった。

 3月29日現在、ベラルーシでの新型コロナウイルスの感染者数は94人と、他の欧州各国に比べると少なく、死者も出ていない。そのため政府からの自粛要請などは発令されていないという。

 ベラルーシ・サッカー連盟の広報を務めるアレクサンドル・アレイニク氏は、「スポーツ省が推奨するすべての措置をとっており、ファンと接触するすべてのスタッフには手袋が支給されている」と説明するなど、感染防止のために万全の対策を講じているようだ。
 
 そんな「欧州で唯一稼働しているプロリーグ」に対して、サッカー中継という人気コンテンツを確保したい世界中の放送局からオファーが届いているという。
 
 実際、ロシアやイスラエル、インドなどのスポーツネットワークが同リーグとの放映権契約を結び、すでに計10か国で視聴が可能となった。この状況に対して、アレイニク氏は「前代未聞」と、嬉しい悲鳴をあげているようだ。
 
 SNS上でも、他国のサッカーファンからの投稿は確実に増えてきており、試合の直前になるとその数も倍増するという。
 
 近年欧州カップ戦でも実績を残し、国内13連覇中の絶対王者BATEボリソフがよもやの連敗スタートを切るなど、リーグ事態も波乱含みのスタートとなっており、優勝争いも白熱した展開になりそうだ。
 
 このまま無事に試合が継続できれば、他国のリーグ戦が再開する頃には、ぐっと知名度が上がっていることだろう。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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