「ユニホームを交換できなかった…」「彼はかなり怒ってた」イタリアでC・ロナウドのPKを止めた“唯一の男”が回想

2020年03月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ユニホームを交換することで合意していた」

渾身の横っ飛びジャンプでC・ロナウドのシュートをストップしたソッレンティーノ。そのファインセーブは当時大きな話題を呼んだ。 (C) Getty Images

 2019年1月21日、クリスチアーノ・ロナウドはユベントスに移籍してから初めてPKを失敗した。ポルトガルのスターにイタリアで唯一となる屈辱を味わわせたのは、当時キエーボでプレーしていた守護神ステーファノ・ソッレンティーノだ。

 3月28日、セリエAで363試合に出場した大ベテランが、イタリア衛星放送『Sky Sport』のインタビューで当時を回想。「試合後にユニホームを交換することでC・ロナウドとは合意していたんだ。でも、PK失敗で彼はかなり怒っていた」と話している。

「彼は最高級のカンピオーネだ。負けることを望まない(※試合はユベントスが勝利している)。あれは彼にとってイタリアで初めてのPK失敗だったんだ」

 ソッレンティーノによれば、C・ロナウドは賛辞を寄せつつも、ユニホームを交換することがなかったという。怒りで忘れていたのかもしれない。41歳の大ベテランは、「ロッカールームに続くトンネルで、友人のパウロ・ディバラと話していたんだ」と続けた。

「通りすがりに、C・ロナウドはわたしに手を差し出し、褒めてくれた。ただ、顔つきは暗かったね。ユニホームもくれなかった。結果的には、ディバラのユニホームをもらったからよかったけどね」

 C・ロナウドとユニホームを交換する機会は限られている。2018-19シーズン後に一線を退いたソッレンティーノに、もうそのチャンスは訪れない。だが、サッカー界の歴史をつくった男とのPK勝負を制したエピソードは、彼のキャリアにおける勲章と言えるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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