「日本は危機感が少し薄いように…」香川真司が1658文字の長文投稿――“コロナ禍”や東京五輪延期への想いを告白

2020年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ストレスがたまる部分もある」

“コロナ禍”が深刻なスペインから香川が発信したメッセージとは?(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 スペイン2部のサラゴサでプレーする香川真司が、現地時間3月27日にブログを更新。コロナ禍やそれに伴う東京五輪延期についての想いを綴った。

 スペインでは現在、イタリアと並んで最も新型コロナウイルスの感染状況が深刻な国のひとつで、最新の発表では感染者は6万4000人、死者は4800人(『Marca』紙)を超えている。

「自分の伝えたいこと。
ブログに書きたいと思い文章にしました」

 そう書き出したブログで、まず自身の現状について語った。

「スペインでコロナウイルスによる外出禁止例が出てから2週間が経とうとしています。

 今はチームの練習もなく、自宅で過ごす日々。ピッチの上でボールは蹴れませんが、練習場が自分の家になっただけで、それ以外はいたって普通のリズムで生活しています。

 練習は午前中に1時間半ほど。自分の課題を克服して強化するために、具体的にテーマを決めてやっています。これらはチーム練習が毎日続く普段だと負荷が高すぎたり、次の日に影響したりするけれど、今はそれを考えなくていい。この状況を逆にプラスに考えるようにして、モチベーション高く取り組んでいます。

 再びピッチに立った時、これまでよりもいい状態になっているはず。その時に身体がどう反応するかも楽しみです」

 スペインではすべてのリーグが、無期限の延期となっている。再開の目処もたっていない。やはり、もどかしい気持ちもあるようだ。

「スペインでいつリーグが再開されるかはまだ見えません。

どこに目標を持っていけばいいのか?

 もちろんストレスがたまる部分もありますが、こういう時に人間力、精神力が試されるのかとも思います。

 それと同時にここ数ヶ月間はなかなか結果もついてこず、自分のプレーにもどかしさを感じ、悔しい思いをしていたので、この中断期間は気持ちの面でリセットする事が出来ているのかなとも思います」
 
 そして、「今できること」として、新たな取り組みを始めたことも告白している。

「今できること。1日の始まりに坐禅を日課として取り組んでいます。背中と骨盤をしっかりと立てて、いい姿勢を保ち5分から10分、時間をあけてもう一度。

 何も考えない、というのはかなり難しいことですが、坐禅する中でたまにいい感覚が得られる。そんな実感がある。

 これも、今だからこそやれることかなと。サッカー選手としての自分が今出来ること。それを遂行するだけだと思います」

 日本代表MFが次に言及したのは、1年程度の延期が決定した東京オリンピックについてだった。
 

次ページ「日本は島国だから一体感を感じづらい」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事