【横浜】モンバエルツ新監督の就任記者会見「守備の効率性は保ちながら、攻撃面を改善し、ゲームを支配したい」

2015年01月18日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「まず選手に自信を持たせること」

会見に臨むモンバエルツ新監督。カンヌ時代には若き日のジダンを指導したことも。(C) SOCCER DIGEST

 横浜F・マリノスは1月18日、新体制発表会を終えた後、エリク・モンバエルツ新監督の就任記者会見を行なった。
 
 母国ではアンダー世代の指導に深く関わるなど、若手の育成に定評のあるフランス人指揮官は、横浜からオファーを受け、就任を決意した理由について「挑戦をしたいという想いが一番強くありました。自分のプロとしての経験をより豊かにできる挑戦だと、そういう風に考えました」という。
 
 今季の新加入選手はレンタル復帰組を除けばルーキーが3人だが、若い世代のレベルアップに関して「インターナショナルのレベルで必要なことは理解しているつもりです。若い選手にはメンタル、戦術、テクニカル、フィジカル、すべての面で、なにをすべきかを伝えていきたい」と抱負を語った。
 
 また、現チームが抱える得点力不足を解消させるアプローチとしては、昨季の横浜の戦いぶりを分析したうえで、「チームの強みは持ち続けながら、攻撃面の改善をしていかなければなりません。やり方としては、いろいろな要素が必要となってきますが、まず選手に自信を持たせること」が大前提となり、それから具体的なトレーニングメソッドを実践していくつもりだ。
 
 Jリーグの印象については「多くのゲームを観ました。全体の力は拮抗している」と感じており、そうしたなかで「守備の効率性は保ちながら、攻撃面を改善し、ゲームを支配していきたい」と意気込みを見せた。
 
 なお、会見にはモンバエルツ新監督のほか、嘉悦朗代表取締役社長、下條佳明チーム統括本部長も同席したが、外国籍選手枠がひとつ残っている現状を踏まえ、嘉悦社長に今後、新たな補強の動きがあるか尋ねると「枠はあえてひとつ、残してあります」とのこと。その意図は「まずは監督自身に全選手を見てもらって、戦術を浸透させながら、足りないポストがあり、そこに外国人枠が必要であれば、それを埋める、と。その可能性は残しておくということです」。
 
 1月19日からチームは始動する。新監督はいかなる手腕で「3大タイトルへの挑戦」を目標に掲げる横浜を高みへと導いていくか楽しみだ。

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