【横浜】「責任ある立場だと思うので」リーグ再開に向けた扇原貴宏の妥協なき振る舞い

2020年03月13日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「人が多くいる場所は避けるように」

いつも以上に体調管理には気を配っている扇原。中断期間は「集中を切らさず、身体を作っていきたい」と語る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 新型コロナウイルスの影響により、2月下旬から3月中旬まで中断されていたJリーグ公式戦の"再延期"が正式に決定。再開の目途は4月3日とされているが、横浜F・マリノスの扇原貴宏は、「仕方がないけど、選手としては試合がしたかった」と心情を吐露する。

「もちろん、ショックな気持ちが最初にありました。選手はやっぱり、試合をやってこその選手だと思っているし、その機会がないのは非常に残念」

 扇原自身、ここまで公式戦から遠ざかる経験は初めてだという。想定外の事態に少なからず落胆を禁じ得ないようだが、試合への渇望や、はやる気持ちを抑えて、「この状況を乗り越えていきたい」と前を向く。

 良いコンディションでリーグ再開を迎えられるよう、体調管理にも妥協はない。チームからは無駄な外出を避けたり、手洗いうがいの徹底などが改めてアナウンスされたようだが、「選手たちはみんな責任ある立場だと思うし、そういう行動はできていると思う」と扇原は語る。自身も「外出とか、なるべく人が多くいる場所は避けるようにしているし、個人でトレーニングする時も、人がいない時間帯とかに。そういう工夫はしている」という。

 影響力のある身であることを認識している。「サッカーだけの問題じゃなくて、世界中の問題。一人ひとりの意識で少しずつ変わっていくと思う。高い意識を持って、自分たちも発信していくことで、少しでも良い影響を与えられれば」と願っている。

 なによりもまずは感染予防に留意し、日々のトレーニングに励んでいる。「不安な気持ちもあると思いますけど、この状況をファン・サポーターのみなさんと一緒に乗り越えていきたい」と気持ちを高めた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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