「なんと愚かな!」元イングランド代表MFがチームメイトに頭突きの蛮行!チェルシーに強制送還へ

2020年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

この1年で飲酒運転にナイトクラブ事件も

完全に英国の“お騒がせ男”となったドリンクウォーター。ビラ首脳陣は怒り心頭だ。(C)Getty Images

 元イングランド代表MFがまたしてもトラブルを引き起こした。

 英公共放送『BBC』や英紙『Mirror』など大手メディアが一斉に報じたのが、アストン・ビラのMFダニー・ドリンクウォーターの愚行だ。なんと火曜日の練習中に、チームメイトであるスペイン人FWホタに頭突きを食らわせたという。

 練習場は一時騒然となり、ドリンクウォーターへの怒号が渦巻いた。事態を収拾するため、ディーン・スミス監督は選手に帰宅を命じ、クラブ首脳部は緊急会議を実施。英メディアによるとシーズン終了までだったレンタル契約を破棄し、どうやら保有元のチェルシーに"強制送還"される見込みだ。

 そのキャリアは、まさに栄枯盛衰。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で研鑽を積むエリートコースを歩むもスターダムは駆け上がれず、長く下部クラブでの期限付き移籍を繰り返した。ドリンクウォーターに転機が訪れたのは2012年1月、レスター・シティへの完全移籍だ。すぐさま中盤のリンクマンとして中軸を担い、2015-16シーズンには奇跡のプレミアリーグ制覇に多大な貢献を果たす。イングランド代表にも初招集されるなど、キャリアの春を謳歌した。

 だが2017年夏、チェルシーへの移籍が大転換点となる。3500万ポンド(約47億2500万円)の高額移籍金で鳴り物入りの入団を果たすも、リーグ戦の出場は2017-18シーズンが12試合、18-19シーズンがゼロ試合という急凋落ぶり。昨年夏にバーンリーへレンタル放出されると、入団直後にナイトクラブでの泥酔トラブルから6人組の暴漢に襲われ、顔面や足首に大怪我を負わされる。わずかリーグ戦1試合出場で契約期間を終え、この冬にアストン・ビラに拾われたが、またしても軽率にすぎる蛮行を働いたのだ。

 
 英紙『Daily Mail』はドリンクウォーターの波乱万丈人生を紐解きつつ、昨年5月の飲酒運転事故を含め、「なんと愚かな行為の連続だろうか。もはや誰も彼を信用しないだろう。チェルシーに戻っても当然居場所はなく、キャリアの崖っぷちに立たされた」と論じている。アストン・ビラは高額の罰金を科すとともに、近日中に懲戒処分か否かの判断を下すという。

 はたして30歳のセントラルMFの命運やいかに──。チェルシーとの契約は2022年6月まで残っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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