コロナ感染が判明したオリンピアコスのオーナーとアーセナルの一部選手が濃厚接触!“自宅待機”で シティ戦が延期になる事態に

2020年03月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

新型コロナウイルスでのの延期はプレミアリーグ初

シティ対アーセナルの一戦は急遽延期に。今後、プレミアリーグは無観客という判断を下すのか。 (C) Getty Images

 オリンピアコスやノッティンガム・フォレスト(イングランド2部)のオーナーであるエバンゲロス・マリナキスが、新型コロナウイルスの検査で陽性と判明。これを受け、現地時間3月11日に予定されていたプレミアリーグ第28節、マンチェスター・シティ対アーセナルの一戦が延期となった。新型コロナウイルスによる延期は、同リーグで初の事例となる。

 アーセナルは、2月27日のヨーロッパリーグでオリンピアコスと対戦した。クラブは10日、複数の選手が試合後にマリナキスと会ったことが分かったと発表した。感染の恐れは「極めて低い」としたうえで、自主隔離すべきとの政府のガイドラインを遵守するとしている。

 選手たちやマリナキスの近くで観戦していたスタッフ4名は2週間、自宅待機する。当然、選手たちはシティ戦に出場できなくなる。これを受け、プレミアリーグは試合の延期を決めた。

 新型コロナウイルスの影響による試合開催の是非については、英国でも議論を呼んでいる。『ESPN』によると、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、延期決定前の前日会見で「観客抜きでサッカーの試合をすべきかを問うべきだ」と、無観客での開催に反対した。

「我々は人々のために仕事をする。その人々が我々を見にこられないのなら、意味がない。プレミアリーグだろうが、チャンピオンズ・リーグだろうが、カップ戦だろうが、私は無観客での試合を望まない。ただ、組織の決定には従う。この件にるいては、世界のすべての人々が関係しており、我々は、我々がやるべきことをやるだけだ」

 アーセナル戦は結果的に延期となったが、新型コロナウイルスによる影響は今後も続くことが予想される。セリエAは中断し、ラ・リーガやリーグ・アンは無観客開催を決めた。プレミアリーグの今後の決定が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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