「北朝鮮だとは知らなかった」「勝手に新監督を…」ミラン解任のボバンが怒り心頭!

2020年03月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

今度は一般紙で怒りをぶちまける。

ミランを解任されたボバン。(C)Getty Images

 ズボニミール・ボバンが怒り心頭だ。
 
 この元クロアチア代表MFは現地時間3月7日、ミランのフットボールチーフオフィサーの座をわずか9か月で追われた。その原因は、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で、イバン・ガジディスCEOやオーナーの投資ファンド『エリオット』との不仲を暴露したからだった。
 
 これにより、かねてから噂されていた通り、ミラン内部がガジディスCEO&エリオットとボバン&パオロ・マルディーニTDで対立していることが明るみに。これを重大な違反だと受け取ったミランは、ボバンを事実上解任した。
 
 その一方的な解任の流れに納得がいかないボバンは、一般紙『イル・ジョルナーレ』で、今度はこうぶちまけた。
 
「私の(ガゼッタ紙での)インタビューは、法的に何も問題はなかったはずだ。我々の存在が無視された内部の問題を明確化するために答えただけだ。我々が北朝鮮にいたなんて知らなかったよ。彼ら(ガジディスCEOとエリオット)は我々に相談せずに勝手に、ラングニックと12月に(来シーズンからの)新監督就任で合意してしまった。ラングニックにはベストを尽くしてもらいたいが、彼らは我々に相談するべきだった」
 
 この発言を受けたラルフ・ラングニック(レッドブル・グループの統括責任者)は、即座に「12月にミランと合意なんかしていない」と否定したが、クラブとチームを大きく揺るがす発言だったのは間違いない。
 
 経営部門のガジディスCEOが、スポーツ部門のボバン&マルディーニを無視して新監督選定に動いたのであれば大きな越権行為だ。その一方で、その事実をメディアにぶちまけたボバンも大人げないと言わざるとえない。
 
 とりあえず留任しているマルディーニの去就も不透明なミラン。フロントのお家騒動はいつまで続くのだろうか……。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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