「試合から消えた」南野拓実に英紙が最低点も、リバプール地元紙ではポジティブ評! いったいなぜ?

2020年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元紙は「この試合で微かな光を放っていた」

移籍後初のフル出場を果たした南野。だがチームを勝利に導くことはできなかった。(C)Getty Images

 現地時間3月3日、リバプールはFAカップ5回戦でチェルシーとアウェーで対戦し、0-2で敗れた。0-3で敗れたプレミアリーグのワトフォード戦に続き、これで公式戦2連敗となった。

 この試合で、1月に加入した南野拓実は、移籍後初のフル出場を果たした。そのパフォーマンスは、現地ではどのように評価されているのだろうか。

 英紙『Evening Standard』では、選手全員が10点満点中4~6点と辛口の評価のなか、南野はディボック・オリギと並ぶチーム最低の「4点」がついた。

「活発に動き、前半はロベルト・フィルミーノのような最高の印象を与えたが、後半は完全にゲームから消えた。レッズでのキャリアはスロースターターになっている」

 英紙『MIRROR』も、GKアドリアン、DFニコ・ウィリアムスと並ぶチーム最低の「5点」。寸評では、「ヒートアップしている(チームの)コンテストに、慌ただしく適応している最中だ」としている。

 一方、地元紙『Liverpool ECHO』は、10点満点中「6点」と及第点を与えた。

「序盤は非常に活発で、インテリジェンスなパスと9番の役割を果たし、チームメイトとの連係で何をしているのかを示した。ただ、ハーフタイム後は状況が難しくなり、衰退してしまった」

 評価が高かった理由として、同紙のリバプール番記者を束ねるチーフライターのアン・ドイル氏は、「ミナミノはチームで意味を持ち始めた」との見解を述べている。

「彼はかつてリバプールに加わった選手たちが歩んだ道と、同じ道を進んでいる。FAカップ5回戦までレッズのファンが恋に落ちた姿は遠ざかっていたが、この試合ではその片鱗を見せた。

 特に前半、彼はチームメイトとの相互理解が進んでいることを示した。なかでもマネとの連係プレーは非常に印象的だった。後半、周囲の倦怠感に引きずられるまで、相手DFラインにとって絶え間なく危険な存在となっていた」

 同紙はリ「溶け込むには時間が必要」としたうえで、南野の存在に期待を寄せていると綴った。

「日本人がこのチームを十分に理解することができるのは、来シーズンになるだろう。だが、彼の姿は暗い夜となってしまったこの試合で、微かな光を放っていた」

 リバプールの次戦は、7日に行なわれるボーンマス戦となる。サムライ戦士に出番はおとずれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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