「とんでもないゴラッソだ」マドリーの“戦力外男”が“今季初タッチ”から涙のダメ押し弾!【クラシコ】

2020年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヨビッチを抑えて驚きのベンチ入り

途中出場から数十秒でゴールを決め、喜びを表現するマリアーノ。その目には涙が……。(C)Getty Images

 ベンチに入っただけでも驚きだった。それだけに、ゴールのインパクトは絶大だった。
レアル・マドリーのマリアーノ・ディアスだ。

 現地時間3月1日、マドリーが宿敵バルセロナをホームにむかえたエル・クラシコは、71分にヴィニシウス・ジュニオールがクラシコ史上最年少ゴール(19歳と233日)を決めて前者が先制する。

 試合はこのまま1-0で進み、後半アディショナルタイム1分にマドリーのジネディーヌ・ジダン監督が3枚目の交代カードを切る。ここでカリム・ベンゼマに代わって投入されたのが、マリアーノだった。

 そして、このドミニカ共和国代表FWが、わずか40秒ほどで驚きのゴールを挙げるのだ。味方のスローインを受ける際に、巧みな動きでマーカーのサミュエル・ウンティティと入れ替わると、そのままエリア内に持ち込み、名手マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのニアサイドを抜いて、バルサの息の根を止める一撃を突き刺した。

 この試合のファーストタッチ、いや今シーズンのラ・リーガでも最初のタッチからゴールを奪うという離れ業だった。そう、これが今季のリーガでは初出場、それどころかベンチに入ったのも2度目だったのだ。
 
 リヨンからマドリーに復帰して2年目のストライカーは、ベンゼマ、ルカ・ヨビッチに次ぐCFの3番手という位置づけで、ほぼ戦力外といってもよかった。

 ここまで公式戦に出場したのは、今年1月にサウジアラビアで開催されたス-ペルコパの2試合、計44分間のみ。それだけに、ヨビッチを抑えてこの大一番にベンチ入りしたのは、サプライズだった。そのうえリーガ初出場を果たし、最初のボールタッチからダメ押し弾を決めるとは……。

 ゴールの後、感極まって涙した26歳のカンテラーノの一撃を、スペイン紙『AS』はこう紹介している。

「マリアーノのとんでもないゴラッソだ。こんなに短い時間でこんなに存在を示した選手がいただろうか」

 この重要な勝利で、バルサを抜いて1ポイント差の首位に躍り出たマドリー。ヴィニシウスやマリアーノといった"脇役"の活躍は、公式戦2連敗中だったチームに再び勢いを与えるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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