「彼は9番でもないし、10番でもない…」元神戸ビジャが考える天才メッシの“最適解”は?

2020年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メッシはシャビであり、イニエスタでもあり…」

バルサ時代にメッシ(左)と名コンビを組んだビジャ(右)が、名手への独特な考えを明らかにした。 (C) Getty Images

 今年1月にヴィッセル神戸でのプレーを最後に、現役を退いた元スペイン代表FWのダビド・ビジャが、現代サッカー界のメガクラックに対する考えを明らかにした。

 英公共放送『BBC』のインタビューに応じたビジャが語ったのは、バルセロナ時代の戦友であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについてだ。

 2010年の夏にバレンシアからバルサに加わり、3年にわたってメッシとともにプレーしたビジャは、サッカー界の天才に対する持論を展開した。

「誰がそう言い始めたかはわからないが、『メッシはメッシであり、シャビでもあり、イニエスタでもあり、求めるなら時にはセルヒオ・ブスケッツにもなり得る』。僕も同じ考えだと思っている」

 さらにビジャは、バルサの10番がどのポジションで最も活きるのかという問いへの"最適解"について、自らの考察を語った。

「メッシのベストポジションはどこか? よく聞かれるんだけど、それは僕も分からないんだ。彼は9番タイプではないし、かといって10番でもない。だが、最高のアシストをするパサーでもある。大柄な選手ではないが、ヘディングでもゴールを決める。なんでもできてしまうんだ」

 では、メッシに弱点はあるのか? ビジャはこう続けた。

「僕らは、メッシが右足でなら巧くシュートを打てないと考えている。けど、彼は右足でも完璧なゴールを決めてしまうんだ。きっとゴールキーパーでプレーしても、うまくやれると思うよ。それがメッシの現実なんだ。彼に隙はないよ」

 20年に及んだキャリアでEURO(08)とワールドカップ(10)の得点王になった経験を持つ点取り屋ビジャをして、「弱点はない」と言わしめてしまうメッシ。やはりその能力は、唯一無二というほかにない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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