「いまのままではビッグイヤーに届かない!」メッシ大号令もバルサの行く手は…

2020年02月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

失態続きのフロントに対する皮肉とも

第1レグではメッシもナポリDFの厳しいマークに遭って沈黙。ホーム開催となる第2レグで本領発揮なるか。(C)Getty Images

 先ごろ、スペインのスポーツ紙『ムンド・デポルティボ』が、バルセロナのキャプテン、リオネル・メッシのインタビューを実現させた。

 メッシの言葉はつねに注目されるが、とりわけ今回現地で話題になっているのが、「いまのままではチャンピオンズ・リーグのタイトルまで届かない」という発言だ。

 額面通りに受け止めれば、現状のチームのレベルではCLの優勝は困難という解釈になるが、最近はパスを繰り出すときと同様、発言する際にも変幻自在にその意図を使い分けるメッシの言葉だけに、受け手次第で幾通りものニュアンスが考えられる。
 
 まずチームメイトに対しては、ルイス・スアレスやジョルディ・アルバといった唯一無二のパートナーが怪我で戦線を離脱する中、ハッパをかけたかったに違いない。あるいは補強で失態続きのフロントに対しては、皮肉の意味合いもあったかもしれない。

 そしてファンに対しては、こうした厳しい状況だからこそ、一緒になって戦ってほしいという呼びかける気持ちもあっただろう。

 しかし、メッシの思い虚しく、25日のナポリ戦では、アントワーヌ・グリエーズマンのゴールでなんとか引き分けに持ち込んだとはいえ、チームは低調なパフォーマンスに終始。メッシ自身も相手の厳しいマークに苦しみ、さらに周囲のサポート不足も響いた。

 悲願のCLタイトル奪還のためにメッシは周囲のアシストを求めているが、エースにおんぶに抱っこのバルサの行く手は、五里霧中のままだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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