「私はどこに行こうと残る!」“4部降格危機”もペップはマンC残留を選手に宣言!? 主力流出に歯止めか

2020年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

CLからの締め出し処分に揺れたマンC

チームを揺るがす騒動に対して、グアルディオラは一つの答えを出したようだ。 (C) Getty Images

 サッカー界を震撼させた発表に揺れるなか、マンチェスター・シティの指揮官ジョゼップ・グアルディオラは、いち早くチームに残ることを決断したようだ。

 ここ10年で4度のプレミアリーグ制覇を果たしたシティにとって、まさかの事態だ。2012年から4年にわたって、大幅なスポンサーシップ収益の水増しを行なっていたことが発覚。来シーズンからの2年間におけるUEFA主催大会への参加禁止処分と3000万ユーロ(約36億円)の罰金処分を告げたのだ。

 シティは、「早急に公平な審判を求める」として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に処分決定に対する最終的な審議を仰ぐことを公表しているが、英国メディアではFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)規定に遵守した"正しい"経営情報の提出を義務付けているプレミアリーグからも勝点の剥奪や4部降格の処分を受ける可能性があると指摘されている。

 仮にプレミアリーグからも処分が下った場合、FFP違反を犯したシティは大幅な予算の見直しを強いられるため、ケビン・デ・ブルイネやラヒーム・スターリングら中心選手の売却やグアルディオラの退任などが連日メディアを賑わせている。

 そうした憶測はチーム内にも亀裂を生み出しかねないが、指揮官は自ら終止符を打ったようだ。

 英衛星放送『Sky Sports』によれば、グアルディオラは、チームミーティングにおいて選手たちに「聞いてくれ。どのカテゴリーに置かれようと私はここにいる。たとえリーグ2(英4部)になろうとここに残る。今こそ団結すべき時じゃないのか?」と告げたという。

 現代サッカー界屈指の名将の言葉に選手たちも感化されているに違いない。『Sky Sports』の取材に応じたチーム関係者は、グアルディオラの言葉を聞いた選手たちの反応を明かしている。

「完全な決定が下されるまでは、ボートを転覆させるような騒ぎを誰も起こしはしないだろう。この発表がされた時から、選手たちはチームからシティが何も間違っていないと伝えられている。あくまでUEFAからのメッセージであり、何も変わらないと言われている」

 処分の行方次第では、チーム状況が大きく変わる可能性もあるシティ。現地時間2月22日には、プレミアリーグ上位を争うレスター(2位)との直接対決、その4日後にはレアル・マドリー(CL決勝トーナメント1回戦第1レグ)との大一番を控えているが、チームはまとまりを見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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