「“グティ”であることに重荷を感じる…」夜遊びが絶えなかった天才肌の元マドリーMFが引退後の苦悩を吐露!

2020年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

銀河系軍団でも異彩を放つ

現役時代は夜遊び癖が問題視されることもあったグティ。端正な顔つきはいまも変わらない。(C) Getty Images

 2000年代初頭にサッカー界をレアル・マドリーの"第1次銀河系軍団"にあって、ホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス、愛称"グティ"は異才を放っていた。

 ジネディーヌ・ジダンやロナウド、ルイス・フィーゴ、デイビッド・ベッカム、ラウール・ゴンサレス、ロベルト・カルロスといった世界の豪華スターたちが居並んだ当時のマドリーでは、絶対的なレギュラーというわけではなかった。

 しかし、天才肌のMFは、創造性に溢れたプレーで観衆を魅了し、端正な顔つきと金髪をなびかせる風貌も相まって、多くのマドリディスタから愛された。

 ただ、大の練習嫌いとしても知られ、「夜に出かけることが日常的だった」と引退後に告白。元マドリーの指揮官ビセンテ・デル・ボスケも、「彼がラウールと同じように努力をし、謙虚な気持ちがあったなら、サッカー史に残る選手となっていただろう」と振り返っている。

 そうしたピッチ外の良くないイメージは、現在も彼に付きまとっているようだ。現役引退から8年が経ち、現在はスペイン2部のアルメリアの監督を務めているグティに関して、SNSで得た情報として、地元メディアが「数人の選手たちとナイトクラブで夜遊びをしていた」とすっぱ抜いたのだ。

 だが、妻子を持つ身でもある43歳の指揮官は、一連の報道を真っ向から否定。アルメリアのラジオ局『UDA Radio』で、語気を強めてこう主張した。

「私にとっても、家族にとっても、辛い話だ。もしも、誰かがナイトクラブで選手と私が一緒にいるか、私が一人で遊んでいるところを写真に撮っていたら、すぐに辞任する。そして、アルメリアがこれまで払ってくれた給料を全額返上する」

 さらに「あらぬ噂がスペイン全土に広まるのは辛い」とし、身の潔白を証明するかのように、こう漏らした。

「"グティ"であることに重荷を感じることはある。だが、その運命が私を強くしたのも事実だ。いま言えるのは、私は秩序ある生き方をするようになったということだ。家族と指導者としての仕事に集中している」

 ここにきて調子を落しているものの、今シーズン途中から指揮を執ったグティは、アルメリアを上昇気流に乗せ、昇格争い(現在は3位)を演じている。今回の夜遊び報道の真相は定かではないが、監督として手腕を発揮しているのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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