【パレスチナ戦会見】アギーレ監督「課題はあるが結果に対して喜ぶべきだ」

2015年01月12日 サッカーダイジェスト編集部

我々に欠けていたのは前半はスピード、後半はミドルシュート。

後半はチーム全体のインテンシティが落ちたと語ったアギーレ監督。イラク戦に向けた修正点のひとつと言えそうだ。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

――まず重要視していた初戦を終えて、どのような気持ちでいますか? また、この試合での選手の反応を見て、どの部分が一番嬉しく感じていますか?

【マッチレポート|日本 4-0 パレスチナ】

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 ありがとうございます。このゲームで最も良かったところは、結果と勝点3を取れたことです。
 
 楽なゲームではありませんでした。強い風がありましたので両チームにとって、プレーしにくいという状況がありました。そして、ベストを尽くしてピッチの中ですべてを出し切った両チームの選手を称えたいと思います。
 
 相手チームのGKはいくつかの場面で非常に良いプレーを見せたと思います。課題もいくつかありますが、それは明日の練習で選手たちに伝えたい。

 そして私はパレスチナの戦いを称え、彼らの今後の幸運を祈りたいと思っております。
 
――本日の試合で4ゴールを奪い、たくさんのチャンスも作りましたが、ミスも多かった。特に後半の武藤と豊田はミスが目立ったのではないでしょうか?
 
 本日のゲームで(日本に)ミスはあったかもしれませんが、相手チームが良かったという部分もあります。さらに(パレスチナが)10人になってから、相手チームの守備がさらに向上したと感じました。
 
 現代のサッカーで4-0で勝てるのは珍しいことなので、その結果に対して喜ぶべきだと思います。
 
 両チームともしっかり戦っていました。また、課題はもちろん残っていますが、それに対して個別の名前を挙げたくはありません。チームとして、全体的に向上しないといけませんから。
 
 もちろん、試合を予想するのは非常に難しいことです。(試合前の段階では)このグループが日本にとってやりやすいグループではないかということでしたが、それはあくまでも書類上の話であって、我々は日本が相手を上回っているのかを、ピッチ上で見せなければいけません。
 
 そして各試合は、個別に考えなければいけないと思っています。戦うことは楽なことではありません。そして本日が(今大会の日本の)最初のゲームであったことを考えれば、しっかり集中して戦うことができていたと思います。次はイラク戦ですが、そこにしっかり向かっていきたいと思います。
 
――先ほど一番満足できる点は勝点3を挙げたことと、勝てたことだとお話されましたが、攻撃面での選手同士の連係については、どのくらいの満足度を持っていますか?
 
 本日のゲームでは、パレスチナがしっかりと守備をしてきたと思います。時間帯によっては(フォーメーションの)形がまったく崩れず、プレッシャーをかけながら守ることができていたと思います。彼らはインテンシティ(プレーの強度)が備わった、闘うチームでした。
 
 我々に欠けていたところといえば、前半ではスピードかもしれません。そして後半はミドルシュートでした。1本、2本不運なミドルシュートはありましたが、そういったところも、もう少しトレーニングしなければいけません。

次ページ選手の集中力が低下することは阻止したい。

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