「誰もがバラバラだった」「正直に言って戸惑った…」アーセナル守護神がエメリ時代の“カオス”を告白

2020年02月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

アルテタとの違いは何か?

エメリ時代のチーム状況を赤裸々に語ったのが、アーセナルの守護神レノ(左から3人目)だ。 (C) Getty Images

 昨年11月末にアーセナルの指揮官の座を追われたスペイン人監督のウナイ・エメリは、やはりチームを統率しきれなかったことが解任の原因だったようだ。

 英紙『The Sun』の取材において、アーセナルの守護神ベルント・レノは、エメリ体制下で、「混乱があった」と正直に打ち明けている。

 22年に及ぶ長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲルの後任として着任したエメリだったが、成果を求められた2年目の今シーズンは開幕から低迷。最後までチーム状況を好転させられないまま、クラブ史上4番目に短い1年と190日で解任された。

 エメリの指導法について、レノは「誰もがバラバラだった」と赤裸々に語った。

「ピッチ上でのメンタリティーの部分において、混乱したとは言いたくはないが、正直言って、戸惑ったよ。みんなが違うことをやっていて、ちぐはぐな状態が続き、それをまとめる人もいなかった。僕らはチームじゃなかったんだ。それはドレッシングルームを見なくても分かったことだと思うけどね」

 しかし、12月末から就任したミケル・アルテタの下で、チーム状況はガラりと変わったようだ。27歳のドイツ代表GKは、「(エメリ時代とは)完全に違う」と語っている。

「ミケルになってからチームは完全に変わった。それは一目瞭然だろう。彼は初日から戦術については話そうとしなかった。彼が僕らに訴えかけたのは、ドレッシングルームでの振る舞いやピッチ外でのことだ。試合に向かう時には、チームになって、プロらしく望まないといけないと言ってくれたんだ」

 英語を話せなかったことで、選手たちと良好な関係性を築けなかったとも言われているエメリとは対照的に、現役時代にアーセナルで活躍し、引退後はマンチェスター・シティで、名将ジョゼップ・グアルディオラの右腕として従事してきたアルテタは、選手たちからの信望も厚いようだ。やはりコミュニケーションは何においても重要ということだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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