「神戸で歴史を作りたいと…」イニエスタがバルサからの復帰オファーを固辞!愛する古巣の誘いを断った理由は?

2020年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

チーム状況を落ち着かせるために…

神戸を飛躍的に成長させているイニエスタ。このプロジェクトに満足をしているようだ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今冬の移籍市場で、電撃的な復帰が実現していたかもしれない。

 現地時間2月8日、スペイン紙『Sport』を始めとする複数の海外メディアは、バルセロナが今冬の移籍市場で、ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタに復帰を打診していたと報じた。

 2018年夏にバルセロナを退団し、Jリーグに参戦したイニエスタは、リーグ戦では思うような成績を残せなかったものの、2020年の元日に行なわれた天皇杯決勝でクラブ史上初のタイトル奪取に貢献。今シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップでも横浜F・マリノスを破って優勝に導くなど、神戸の躍進を支えている。

 そのレジェンドに、バルサが復帰を持ちかけたのだ。

 今年1月にラ・リーガでの成績不振を理由にエルネスト・バルベルデを解任し、ポゼッション志向の強いキケ・セティエンを招聘したラ・リーガ王者だが、チーム状態が劇的に改善されたわけではない。先日もリオネル・メッシが、エリック・アビダルSDの軽率な発言を批判する"内紛騒動"が世間を賑わすなど、ゴタゴタが続いている。

 バルサはピッチ内外で影響力をもたさせるイニエスタの復帰で、状況の改善を目指したようだ。『Sport』によれば、同クラブは半年間の短期レンタルを当人に打診したという。

 しかし、記事によれば、神戸と2021年1月までの契約を締結しているイニエスタは、古巣の提案に断りを入れたという。同じく今回の動向を伝えた米誌『Forbes』は、こう伝えている。

「バルサは、クラブ史上最高の栄光を築いた当時のサッカーを蘇らせるうえで、いまだ高いレベルを維持しているイニエスタが必要と考えたようだ。しかし、今シーズンからアジア・チャンピオンズリーグを戦うこともあり、イニエスタの将来は、神戸で戦い続けることにある。彼は神戸で歴史を作りたいと考えている。この関係性の深さを考えれば、バルサ復帰は現実的ではないのかもしれない」

 愛するバルサからのオファーを断り、神戸でタイトルを目指すことを選択したイニエスタ。8日の横浜戦で見せた気持ちの籠ったプレーは、その決意の表われだったと言えるのではないだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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