「あんな風景は人生で初めて」本田圭佑が記者会見で語った、ボタフォゴ入団の決め手とは?

2020年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタジアムには熱狂的なサポが1万人詰めかける

ボタフォゴ加入を決めた本田。写真はフィテッセ入団時のもの。 (C) Getty Images

 現地時間2月8日、ブラジル1部ボタフォゴに加入した本田圭佑が、本拠地ニウトン・サントス・スタジアムで熱狂するサポーターとの"対面"を済ませた後、記者会見に臨んだ。

 本田の加入が発表される前からブラジルでは、そのフィーバーぶりが注目を集めた。Twitter上では「#本田さんボタフォゴに来て」というタグがトレンド1位になり、加入が発表されるや否や3000件超のコメントが公式アカウントに殺到した。

 さらに、契約発表後は背番号4のユニホームが即完売し、新たに漢字をあしらった特別な"ホンダ仕様"のそれも発売決定。早くもサンバ風の応援歌も完成するなど、フィーバーはヒートアップするばかりだ。この日も、スタジアムで行なわれる本田の"お披露目会"には大勢のファンが駆け付け、中には"そっくりさん"の姿で訪れる人も。

 空港で2000人に出迎えを受けた本田は、自身のツイッターで「空港に来てくれてありがとう」と発信。入団会見の場でも「あんな風景は初めて。僕の人生で見たことがなかった」と語った。
 

 昨年6月にオーストラリアのメルボルン・ヴィクトリーを退団して以降、フリーとなっていた日本代表MFは、11月にオランダ1部フィテッセと契約。だが、わずか48日間で退団していた。

 東京五輪への参加を目標に掲げているにとって、新天地選びは妥協を許さない選択だったはずだ。会見で本田は、同クラブ初の日本人選手であり、ブラジルという新たな舞台を選んだ理由とその決意を語った。

「簡単な決断ではなかった。ヨーロッパやアジアからもオファーがあった。正直、条件のいいオファーはあった。でも、ここでプレーしようと決めたのは、たくさんの人々が僕を待っていると聞いたからだ。そして、アクションを起こし、コンタクトを取ってくれた。SNSも観た。すごく興奮した。みんなアツく、情熱があった。それが僕が決断した、一番の理由だ」

 また、今は不慣れなポルトガル語も「ただいま勉強中」と語り、「今後は習得していきたい」と語った。

「今考えているのは、空港に来てくれた人をどうやって幸せにするか。そのことに集中している。そして、難しいことだとは理解しているけれど、サッカー王国のブラジルの人たちに認められたい」

 現地時間9日には、ボタフォゴはフルミネンセとの一戦を控えている。もし本田がスタジアムを訪れた場合は、サポーターから熱い視線が注がれるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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