PK戦9人連続失敗の珍事も…ゼロックス杯は天皇杯覇者の神戸が横浜をPK戦の末に下し今季一冠目! 

2020年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

イニエスタが絶妙なラストパスで先制点を演出!

ゼロックス杯は白熱した攻防が繰り広げられた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグのシーズン到来を告げる富士ゼロックス・スーパーカップが2月8日、埼玉スタジアムにおいて、前年度のリーグ王者、横浜F・マリノスと天皇杯覇者のヴィッセル神戸のカードで行なわれ、神戸がPK戦を制して初優勝を飾った。

 試合は、前半から点の取り合いとなった。まずは神戸が先手を奪う。27分、元スペイン代表のアンドレス・イニエスタが左サイドからドリブルで持ち込むと、絶妙なタイミングでDF二人の間を通すラストパス。これを新加入のドウグラスが左足で叩き込んだ。

 一方、横浜も36分、前線からのプレッシングでチャンスを掴む。激しいチェイシングで神戸のパスワークを後方へ追い込んでいくと、相手のバックパスを追った仲川輝人とGK飯倉大樹が激しく接触。このこぼれ球に詰めたマルコス・ジュニオールがヘディングで押し込み横浜が同点に追いついた。

 それでも神戸はすぐさま反撃。40分には古橋亨梧が相手守備陣の連係ミスを突いてボールを奪い、無人のゴールへ流し込む。神戸が勝ち越しに成功する。前半はこのまま2-1で神戸がリードして終了。

 迎えた後半も白熱した攻防が展開された。先にスコアを動かしたのは横浜。54分、エリキからの折り返しのパスに詰めた扇原貴宏が技ありのループショットでネットを揺らす。

 しかし神戸はイニエスタを軸に反撃。古橋への絶妙なループパスはゴールにつながらなかったものの、69分にはイニエスタからのクロスのこぼれ球に山口蛍が反応。右足で蹴り込みネットを揺らした。神戸が3-2と勝ち越しに成功する。

 その後は、ともにチャンスを掴み決定機が続く展開に。すると73分、横浜はカウンターから仲川輝人がファーサイドへ展開。これを遠藤渓太が頭で落とし、エリキが相手DFともつれながらも粘り強く押し込みネットを揺らした。横浜が同点に追いつく。

 3-3となった試合は、互いにチャンスを作り続け、両ゴールを脅かすシーンが見られたものの、決勝点は生まれず。勝負はPK戦にもつれ込む。

 PK戦は互いに2人ずつが決めて迎えた3人目。横浜はエリキが失敗。しかし神戸も小川慶治朗が失敗してしまう。すると迎えた4人目も、横浜は今季加入の水沼宏太が失敗したのに対し、神戸も西大伍のシュートをGK朴一圭に止められてしまう。そして、最後の5人目。横浜は松原健がまたも失敗。これに対して神戸も大崎玲央が失敗に。

 6人目、横浜は和田拓也が失敗。対して神戸はトーマス・フェルマーレンが失敗。そして7人目、横浜は遠藤渓太が外したのに対して、神戸は山口蛍がきっちりと決めて決着。神戸が、両チーム合わせて9人連続で失敗するという波乱のPK戦を3-2で制して、この大会初優勝を飾った。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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