「ナカタは最もヒットした補強だった」ペルージャのガウッチ元会長が他界し、伊紙が中田英寿の獲得に再脚光

2020年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

マテラッツィやガットゥーゾとともに…

98年W杯の後にペルージャへ移籍し、衝撃的な活躍を見せたのがこの中田だ。(C)Getty Images

 シルビオ・ベルルスコーニやマッシモ・モラッティなど、セリエAには個性豊かな会長がいた。

 かつてペルージャを率いたルチアーノ・ガウッチもそのひとりだ。そのガウッチ氏が2月1日、滞在先のドミニカ共和国で亡くなった。81歳だった。イタリア・メディアが報じている。

 ガウッチ氏といえば、ペルージャをセリエCからセリエAへと引き上げた功績が有名だ。そして何より、日本のサッカーファンにとっては、中田英寿に欧州への扉を開いた人物として知られる。

 訃報を受け、イタリア衛星放送『Sky Sport』は、ガウッチ・ペルージャのベストプレーヤー20人を振り返った。もちろん、中田の名前も含まれている。
 
「最も物珍しい存在から、最もヒットした補強に。ガウッチは350万ドルでJリーグから才能あふれたMFを引っ張り、欧州サッカーに登場させた。ローマに移籍するまで、ペルージャで12得点とハイレベルな2年(実質は1年半)だった」

 そのほかに選ばれたのは、マルコ・マテラッツィ、ファビオ・グロッソ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マッシミリアーノ・アッレーグリ、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ、ファビオ・リベラーニ、クリスティアン・ブッキ、ファビオ・バッザーニ、ファブリツィオ・ミッコリ、ニコラ・アモルーゾ、サーディ・アル・カダフィ、ゼリコ・カラチ、ゼ・マリア、トライアノス・デラス、クリスティアン・オボド、ラフマン・レザイー、イバン・カビエデス、スレイマン・ディアムテーヌ、そしてアン・ジョンファン。錚々たる顔ぶれだ。

マテラッツィはSNSで「あなたとあなたの家族には決して感謝しきれない。すべてにありがとう。あなたがいなくなってから、ペルージャには何もない……」と偲んだ。

また、今年に入って16年ぶりにペルージャのベンチに戻ったセルセ・コズミ監督も「ビッグ・ルチアーノ、安らかに。きょうは沈黙と悲しみだけだ。あなたのことはずっと忘れない」と追悼した。

 現在セリエBを戦うペルージャは、2月1日終了時点で11位。ベネベントが首位を独走するが、上位は混戦で、昇格プレーオフを目指している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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