ミランで苦汁を舐めたピョンテク、クラブ史上最高額でヘルタ・ベルリンへ移籍! クリンスマン監督の下で再起を誓う

2020年01月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ヘルタがクラブ史上最高額の2700万ユーロで獲得

ミランではエースとしての期待に応えられなかったピョンテク。クリンスマン監督(右)の教えを受け、再び脚光を浴びる活躍はできるのか。(C) Getty Images

 現地時間1月30日にミランのストライカー、クシシュトフ・ピョンテクがヘルタ・ベルリンに加入することが発表された。

 24歳のポーランド代表FWは、ジェノアに在籍していた昨シーズン前半戦に13ゴールを挙げてブレイクを果たすと、19年1月に名門ミランに移籍。ここでもシーズン途中の加入ながら9ゴールをマークし、得点ランクで3位に入る活躍を見せた。

 しかし、ミランで2年目を迎えた今シーズンは、エースとしての活躍が期待されたものの、18試合で4ゴールと結果を残せず。1月にズラタン・イブラヒモビッチが加入して以降は、ベンチウォーマーに甘んじていた。

 そんなピョンテクに白羽の矢を立てたのがヘルタ・ベルリンだった。19節終了時点で13位に沈むヘルタは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のヴェダド・イビシェビッチが5ゴール、ドイツ人ストライカーのデイビー・ゼルケが1ゴールに終わるなど、前線の得点力不足に悩まされていた。

 他にもCFに怪我人を抱えるトッテナムやマンチェスター・Uなどが獲得に乗り出していたが、最終的にクラブ史上最高額の2700万ユーロ(約33億7500万円)という条件を提示したヘルタが、2025年までの契約を勝ち取った。

 開幕前に投資会社『テノア』と戦略的パートナー契約を結び、資金面で強力な後ろ盾を得たヘルタは、シュツットガルトからMFサンティアゴ・アスカシバルを1100万ユーロ(約13億7500万円)、リヨンからMFリュカ・トゥザール(加入は20年夏から)を2500万ユーロ(約31億2500万円)で獲得するなど、今冬の移籍マーケットで積極的な動きを見せている。

 ドイツを新天地に選んだピョンテクは、「新たなチームメイトと協力し、できるだけ早く順位を一桁台に乗せ、さらに上を目指していきたい」と、意気込みを語っている。

 指揮官を務める元ドイツ代表のストライカー、ユルゲン・クリンスマンの下でピョンテクは再び上昇気流に乗れるのか。早ければ現地時間1月31日のシャルケ戦でデビューを飾る予定だ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事